マヴェア語

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話される国 バヌアツ共和国
話者数 34人 (2008)[1]
言語系統
オーストロネシア語族
マヴェア語
マフェア語
話される国 バヌアツ共和国
地域 マヴェア島英語版
話者数 34人 (2008)[1]
言語系統
オーストロネシア語族
言語コード
ISO 639-3 mkv
Glottolog mafe1237[2]
消滅危険度評価
Definitely endangered (Moseley 2010)
 
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マヴェア語(マヴェアご、マフェア語、 Mavea, Mav̋ea, Mafea, Mavia)は、エスピリトゥサント島の東海岸沖のマヴェア島で話されるオーストロネシア語族オセアニア語派北・中央ヴァヌアツ語群の言語である。2008年時点でマヴェア島には約172人が居住し、34人の流暢な話し手がいる[1]

マヴェア語を含めて94の言語が北ヴァヌアツ諸語に含まれる。マヴェア語に最も近い言語は70%の共有語彙を持つツツバ語である。ツツバ語に加え、アオレ語、北マロク語、アラキ語が系統関係が近い[3]

マヴェアは消滅の危機に瀕している言語であり、それには多くの要因がある。

Seventh-day Adventist 及び1839年の Church of Christの宣教によるキリスト教化が要因の一つとして有力である。人口の16%のみしかマヴェア語を話すことができない。これらのネイティブスピーカーは20-80歳の第一世代から第三世代に属している。1980年以降に生まれた第四世代はあまり流暢ではない。一般にマヴェア語は活動的でなくどの新しい分野にも使われないので、この世代はマヴェア語を教わる経験がない[3]

マヴェア語は家の外で使われることが少ない。特に、学校では使用されていないため、若い世代がマヴェア語に触れる機会が減っている。

また、ほとんどの話者はマヴェア語が失われる可能性について懸念を抱いていない[3]

ヴァヌアツのリンガフランカであるビスラマ語はより流暢に話される。このクレオール言語は、ヴァヌアツの都会に住む多くの人の第一言語である。これらは仕事や宗教儀式、政治に用いられ、社会的に地位を向上させる手段とみなされている[3]

音韻

母音

マヴェア語は8つの母音を持つ[3]

母音
前舌母音 後舌母音
狭母音 i u
中央母音 e o
広母音 a

子音

マヴェア語は15の子音を持つ[3]

子音[4]
両唇音 舌唇音 歯音 歯茎音 そり舌音 軟口蓋音
鼻音 m m n n ŋn
破裂音 p p t t ɖ d k k
摩擦音 v v ð̼ s s
ふるえ音 r r
接近音 l l w w

マヴェア語における破裂音は有気化しない[5]

表記

舌唇音は対応する子音に二重アキュートアクセントを付して示される( [t̼]; [ð̼]; [n̼])。これは他のヴァヌアツ諸語で見られる舌唇音を二点記号で表記する慣例とは異なる(; ; .)。反り舌の[ɖ] はdで表記される。

文法

名詞

普通名詞

普通名詞は固有名詞と同様に自由形と束縛形の二つが存在する。どちらも、文中の述語項として働く、限定詞で修飾できる、関係節の主語として用いることができる、「誰」「何」などでといかけることも可能であるという特徴が存在する。束縛形の普通名詞は親族名詞、身体部位、身体機能、全体-部分関係の名詞に分類できる。また、所有を表すこともできる。[3]

一般名詞

固有名詞には、人名、呼格、関係名詞、処格が含まれる。これらは冠詞の前には置かれず、限定詞と共に使用することはできない。性別の区別を示すために、男性は接頭辞 /mol-/ を用いる。女性の場合は /vo-/ または /va-/ の接頭辞が付加される。[3]

代名詞

マヴェア語には束縛代名詞と自由代名詞がある。自由代名詞は多くの太平洋の言語で一般的である。これらの代名詞はの文法範疇を持たないが、単数、双数、複数、または少数のの文法範疇を持つ。

  • /mo/ = 彼/彼女/それ(三人称単数主語)
  • /mo=an pete/ = 彼はタロイモを食べる。

動詞

動詞述語は主語と一致する接頭辞で標示される。動詞には、自動詞他動詞、自他動詞、二重他動詞、助動詞が存在する。

自動詞は、主語が直接目的語を持たず、動作を受ける対象がない場合に用いられる[3]

副詞

副詞には、句副詞と文副詞の二種類が存在する。文副詞は文全体を占め動詞の主要項の前または後に現れる。例えば、頻度を示す場合、/te pong/「時々」が文副詞として用いられる。

空間副詞は、話者の場所や話者の話している方向を示すために使用される。例えば、/korano/「ここ」は話者の場所を示す。これは太平洋の言語で一般的である[3]

形容詞

形容詞は名詞修飾語としても使用できる。独立した語彙項としての形容詞と、他動詞から重複を用いて派生される形容詞が存在する。例えば、/pulua/「塗る」に対して/ima pulpulu/「塗られた家」など。

前置詞

マヴェア語には七つの前置詞が存在する。

意味 マヴェア語
~へ、~から valu
まっすぐに domdomi
~のために lape
~へ、~に向かって suri
~の周りに dal
~と tuan
~で、~の中で na

重複

マヴェア語は、文法中に部分的な重複を持ち、強調の意味を示す。例えば、/sua/「漕ぐ」は重複により、/suosua/「激しく漕ぐ」を意味する。重複を用いる場合、母音が変化することがあり、通常は/a/が/o/または/e/に変化する。

指示詞

マヴェア語には4種類の指示詞がある:aro, nel(e), maro, male[6]

/aro/と/nel(e)/は指示限定としても機能することがあり、特に/aro/は代名詞として現れることは稀である[6]

Mo-ṽe

3SG-make

mo-pal

3SG-like

aro

here

[ma

補文標識

mo-pailu]

3SG-bent

Mo-ṽe mo-pal aro [ma mo-pailu]

3SG-make 3SG-like here 補文標識 3SG-bent

彼は、この曲がったここにあるもののように作る。[6]

/maro/「これ」は、話者の近くにある何かを参照するために用いられ、複数接尾辞-re[7]を付加して作られる複数の形態/maror/[6]を持つ。

Or

maybe

me

FUT

ro

then

ka-var

1SG.IRR-talk

sur

about

maro

this.one

ma

COMP

matua=ku

right=1SG.POSS

mo-adia

3SG-first

Or me ro ka-var sur maro ma matua=ku mo-adia

maybe FUT then 1SG.IRR-talk about this.one COMP right=1SG.POSS 3SG-first

おそらく、私はまず自分の右側にあるこれについて話すだろう。[7]

Ma

COMP

pula-ira

CLF-3PL

maror

these.ones

ṽat.

four

Ma pula-ira maror i ṽat.

COMP CLF-3PL these.ones リンカー four

彼らのものはこれら4つである。[7]

/male/は、逆に話者から遠いなにかを指示するときに使用される。

Male

that.one

m̃atan

COMP

me

FUT

ra-lsu

3PL-hit

mate=i=o

dead=TR=2SG

Male m̃atan me ra-lsu mate=i=o

that.one COMP FUT 3PL-hit dead=TR=2SG

あれは彼らがあなたを殺す目的のものであった。[8]

比喩的には、話者を指示対象から距離を置くために用いられる[7]

Na

but

vatavata

woman

le

DET

mo-pelmel

3SG-like.this

paingur,

stubborn

male

that.one

me

FUT

i-l-ṽe

3SG.IRR-未完了-make

Tomy

Tomy

pelmel

like.this

Na vatavata le mo-pelmel paingur, male me i-l-ṽe Tomy pelmel

but woman DET 3SG-like.this stubborn that.one FUT 3SG.IRR-未完了-make Tomy like.this

しかし、この女性はこのように頑固である、あの人はトミーにも同じようにさせるだろう。[7]

/malere/は/male/[6] の複数形であり、/maror/の時と同様に複数接尾辞-reを付加することで形成される。[7]

Malere

these.ones

da-sops-varvara

1PL.INCL-NEG-talk

nira.

3PL

Malere da-sops-varvara nira.

these.ones 1PL.INCL-NEG-talk 3PL

あれらの人とは、私たちは話さない。[7]

/maro/と/male/は、補文標識ma-と場所副詞を組み合わせることで形成される。前者は/aro/から、後者は/ale/から形成される[7]

限定詞

指示代名詞に加えて、マヴェア語には3種類の指示限定詞も存在する(/nele/、/(a)ro/、/nor(o)/)。ただし、これらのうちnor(o)だけは、指示限定詞としての役割に加えて代名詞としては確認されていない。

マヴェア語の指示限定詞
単数 複数
これ(ら) nel(e) neler(e)
ここにあるこれ(ら) (a)ro ror
今ここにあるこれ(ら) nor(o) noror

大洋州諸語[9]に共通する三分指示体系は、マヴェア語の指示限定詞には存在せず[9]、代わりに言語の場所副詞に現れる[10]。間部あごの指示限定詞は話者に対する空間と時間的近接性を符号化する。

Ki-r-m̃a

1PL.EXCL-双数形-come

aro

this.here

Mav̋ea.

Mav̋ea

Ki-r-m̃a aro Mav̋ea.

1PL.EXCL-双数形-come this.here Mav̋ea

我々はここ、マヴェアに来た。[11]

Rau=n

leaves=3SG.POSS

mo-sa

3SG-go.up

mo-avtai

3SG-appear

nor

here.now

aulu.

above

Rau=n mo-sa mo-avtai nor aulu.

leaves=3SG.POSS 3SG-go.up 3SG-appear here.now above

その葉は上に向かい、ここ上部に現れる。'[11]

複数形の/neler(e)/、/ror/、/ror/はおそらく複数を示す語/re/の短縮形を接尾辞をつけることで形成される[11]

/nele/及びその複数形/neler(e)/は、特定の定冠詞/le/を部分的に用いて形成される[11]

/nor(o)/及びその複数形/nonor/は実際には/(a)ro/の短縮形を部分的に含むが/nele/はそうではない[11]。興味深いことに、aro を含む2つの指示限定詞、すなわち/nor(o)/と/(a)ro/自身は、指示限定詞としての役割に加えて指示代名詞としても機能する2つの指示限定詞であり[5]、さらに場所副詞としても用いられる。/nel(e)/、/neler(e)/は、この機能を持たない。

さらに、他の指示代名詞の1つである/maro/も、その構成要素の1つとして/aro/を含む[7]

指示限定詞は時間的および空間的な位置を指すことができるが、空間的位置はしばしば話者に関連するものではなく、談話に関連していることが多い[11]。以下の例では、/aro/がテキスト中で以前に言及されたグループ/anana/を指示的に参照するために用いられている。

Re

PL

m̃asi

bird.fish

nirev

everyone

ra-ṽa

3PL-go

na

LOC

anan-a

eat-NMZ

aro.

here

Re m̃asi nirev ra-ṽa na anan-a aro.

PL bird.fish everyone 3PL-go LOC eat-NMZ here

全ての鳥はこのパーティーに行った。[12]

上記の用法は特にtracking useと呼ばれる[11]。/ror/、/nor(o)/、/noro(r)/、/neler(e)/全て商用用法を持っており、以下の例に示されるように、指示詞の前に出現する名詞句の指示対象はすでに以前に言及されている[12]

Ro

then

me

FUT

ro

then

tamlese

old

ror

here.PL

i

リンカー

rua…

two

Ro me ro tamlese ror i rua…

then FUT then old here.PL リンカー two

それから、このここにいる二人の男は…

Ra-l-an

3PL-未完了-eat

ineler

thing.PL

nelere

these.PL

Ra-l-an ineler nelere

3PL-未完了-eat thing.PL these.PL

彼らはここでこれらを食べている。

Inor

thing.PL

nor

here.now

me

FUT

i-tuen

3SG.IRR-help

nno

2SG

Inor nor me i-tuen nno

thing.PL here.now FUT 3SG.IRR-help 2SG

ここにあるこれらは、君の役に立つだろう。

マヴェア語の指示限定詞は名詞修飾用に用いられる場合、主要名詞に後続する。このパターンは大洋州諸語では一般的であるが、普遍的ではない[9]。以下の例がある。

Tam̃a-n

father-構成接尾辞

navaisesea

child

aro

this.here

mo-m̃ata.

3SG-dead

Tam̃a-n navaisesea aro mo-m̃ata.

father-構成接尾辞 child this.here 3SG-dead

ここにいるこの子供の父親は死んでいる。[11]

Ra-l-an

3PL-未完了-eat

ineler

thing.PL

nelere.

these.PL

Ra-l-an ineler nelere.

3PL-未完了-eat thing.PL these.PL

彼らはここでこれらを食べている。[12]

空間指示詞(Spatial Deictics)

処格副詞(Locative Adverbs)

処格副詞は文副詞の一種で文全体を修飾し、動詞の主要な項の後ろに置かれるのが通常である[13]。稀に前に出ることがある。

Ra-kuro

3PL-leave

koneine

there

'Ai

ai

sar'

sar

ro

then

ra-sa

3PL-go.up

konain

there

'Panpan.'

panpan

Ra-kuro koneine 'Ai sar' ro ra-sa konain 'Panpan.'

3PL-leave there ai sar then 3PL-go.up there panpan

彼らはそこから「アイ・サール」と去り、その後「パンパン」とそこへ上った。[10]

Ṽisio-n

meat=3SG.POSS

maro

this.one

mo-an

3SG-eat

nna.

3SG

Ṽisio-n maro mo-an nna.

meat=3SG.POSS this.one 3SG-eat 3SG

彼の肉を、この人物が食べた。[14]

マヴェア語には2セットの場所副詞があり、それらはすべて空間指示に使用される。Aセット(A-set)はそれらがすべて[a]で始まることから名づけられ、Kセット(K-set)はそれらがすべて[ko]で始まることから名づけられた。この二つが指示体系としてペアになり、話し手/聞き手からの近さと方向(上・下・横/水平)の悪露区分法を作っている。

Aセット Kセット 意味
aro kon(a)ro ここ、話し手の場所に
aine konain(e)/koenine そこ、聞き手の場所に
ale konale そこ、話し手と聞き手の両方から離れているが聞き手の方に近い場所
atu konatu あそこ、話し手と聞き手の両方から離れている場所
atisi(vo) konatisi(vo) あそこ(下)、聞き手と話し手の両方から遠く離れて、下方にある場所
atisa konatisa あそこ(上)、聞き手と話し手の両方から遠く離れて、上方にある場所
atiṽa konatiṽa あそこ(横)、聞き手と話し手の両方から遠く離れて

/atisi(vo)/、/atisa/、および/atiṽa/並びにそのKセット、/konatisi(vo)/、/konatisa/、および/konatiṽa/と共に、atu(konatu)と移動動詞sivo(下に向かう)、sa(下に行く)、ṽa(行く)から派生したと考得られる。

Nno

2SG

ko-to

2SG-stay

aro

here

nao

1SG

ka-on

1SG.IRR-look

ka-ṽa

1SG.IRR-go

konatiṽa.

over.there

Ka-val

1SG.IRR-pass

kil

look

ṽa

go

na

LOC

vovono

REDbush

konatu.

over.there

Nno ko-to aro nao ka-on ka-ṽa konatiṽa. Ka-val kil ṽa na vovono konatu.

2SG 2SG-stay here 1SG 1SG.IRR-look 1SG.IRR-go over.there 1SG.IRR-pass look go LOC REDbush over.there

お前はここにいなさい。私はあそこに見に行く。私はあそこの茂みの方へ通っていくだろう。

/atisi(vo)/、/atisa/、および/atiṽa/並びにそのKセット、/konatisi(vo)/、/konatisa/、および/konatiṽa/において[t]を長くすることでその距離を強調することができる[10]。 AセットとKセットを区別する明確な意味的違いは存在しないが、AセットのうちいくつかはKセットと異なり指示詞として使用できる[15]

Mo-ṽe

3SG-make

mo-pal

3SG-like

aro

here

[ma

COMP

mo-pailu].

3SG-bent

Mo-ṽe mo-pal aro [ma mo-pailu].

3SG-make 3SG-like here COMP 3SG-bent

彼は(これのように)ここを曲げたものを作ります。

空間・時間副詞である/aro/、/aine/、/kan(a)ro/並びに指示限定詞の/nor(o)/は名詞と並置することで副詞的述語を形成することができる[8]

Ro,

then

avona-n

end-構成接尾辞

ululdunia

story

aro.

here.this

Ro, avona-n ululdunia aro.

then end-構成接尾辞 story here.this

そして、これが物語の終わりだ。

形態論

マヴェア語の人称代名詞は格・性で変化しないが、数(単数、双数、少数、複数)で変化する。一人称非単数は除外と包括の区別がある。独立代名詞の使用は義務的でなく、強調や対比、焦点を示す際に使用される。

マヴェア語の人称代名詞
単数 双数 少数 複数
一人称 包括 na(o) darua/ô datol (n)ida
除外 kam̋arua/o kam̋atol kam̋am
二人称 nno kamruo/a kamtol kam̋im
三人称 nna rarua/o ratol nira

me

FUT

ro

then

nno

2SG

me

FUT

ko

2SG

-l

-未完了

-suruv

-sleep

atano,

ground

na

but

nao

1SG

me

FUT

ro

then

ka

1SG.IRR

suruv

-sleep

aul

above

pere

branch

-n

-構成接尾辞

vuae

tree

me ro nno me ko -l -suruv atano, na nao me ro ka suruv aul pere -n vuae

FUT then 2SG FUT 2SG -未完了 -sleep ground but 1SG FUT then 1SG.IRR -sleep above branch -構成接尾辞 tree

"You, you will sleep on the ground, but I, I will sleep in the tree"

主語代名詞(Boun Pronouns)

主語代名詞は述語において必須である。一人称と三人称のみムードに対して変化する。

マヴェア語の主語代名詞[16]
単数 双数 少数 複数
既然法(Realis) 未然法(Irrealis)
一人称 包括 na- ka- dar- datol- da-
除外 kir- kitol- ki-
二人称 ko- ko- kir- kitol- ki-
三人称 mo- i- rar- ratol ra-
補語代名詞[16]
単数 複数
一人称 包括 -ao (i)da
除外
二人称 -o
三人称 -a (i)ra

数詞

マヴェア語の数詞は、特に1-5、10の形態が他の大洋州諸語の言語と似ている。

マヴェア語の数詞の一覧
マヴェア語 オセアニア祖語
1 tea *ta-sa, *sa-kai, *tai, *kai
2 rua *rua
3 tol(u) *tolu
4 vati *pati, *pat
5 lima *lima
6 marava *onom
7 rave rua *pitu
8 rattol(u) *walu
9 rappa(i) *siwa
10 anavul(u) *sa[-ŋa]-puluq

所有

マヴェア語は直接所有と間接所有を区別する。直接所有構造を持つ名詞は所有接語に拘束される。間接所有は所有接尾辞が付加された類別詞の存在によって示される[17]

直接所有

直接所有に関与する名詞の意味範疇には、身体部位、身体的機能、親族名称、衣類、および家庭用品が含まれる[17]

マヴェア語の所有接語
単数 双数 少数/三数 複数
一人称 包括 =ku =darua/o =datol =(i)da
除外 =mamrua/o =mamtol =am
二人称 =m =mrua/o =mtol =mim
三人称 =n(a) =rarua/o =ratol =(i)ra

直接所有をされている名詞は所有者の特徴にあった所有接語をとる。

Ka-deo

1SG.IRR-defecate

mo-adia

3SG-first

ro

then

me

FUT

ko-on

2SG-look

tae=ku.

excrement=lSG.POSS

Ka-deo mo-adia ro me ko-on tae=ku.

1SG.IRR-defecate 3SG-first then FUT 2SG-look excrement=lSG.POSS

私はまず排便し、その後であなたが私の排泄物を見ることになる。

非代名詞的所有表現

所有者が完全な名詞句で現れる場合、被所有名詞(possessee)は構成接尾辞 –n を取り、あるいは [na] として発音されることがある。ただし、この構成接尾辞は、所有接辞 –n や –na と同音(homophony)であるが、その分布は異なる。

間接所有

間接所有公文における名詞は、所有接語をとらず、類別詞(classifier)が必要であり、その分類しに所有接語(または構成接尾辞)が付加される。

マヴェア語には6種類の類別詞がある。

  1. a-:食べ物
  2. ma-:飲み物
  3. no-:一般的な所有物、貴重品
  4. pula-:飼育動物、作物
  5. sa-:住宅や土地
  6. madoue-:故人の所有物

Natu-n

child-構成接尾辞

vomae

dove

mo-sa

3SG-go.up

mo-sakel

3SG-sit

na

LOC

patu-n

head-構成接尾辞

kou.

fowl

Natu-n vomae mo-sa mo-sakel na patu-n kou.

child-構成接尾辞 dove 3SG-go.up 3SG-sit LOC head-構成接尾辞 fowl

ハトの子供が上に登ってニワトリの頭に座った。[18]

所有者がfull NPであれば、類別詞は-nで連結される。

Nira

3pl

ra-ve

3PL-make

inanan

food

vaisesea

small

a-n

CLF.eat-構成接尾辞

re

PL

famli.

family

Nira ra-ve inanan vaisesea a-n re famli.

3pl 3PL-make food small CLF.eat-構成接尾辞 PL family

彼らは家族に(食事をするため)パーティーを開きます。[19]

Summarised

所有タイプ 非所有物 所有者
直接 N -n 人名
間接 N 類別詞 -n
直接 N -n 特定
間接 N 類別詞 -n
直接 N (+human) -n 非特定
N (-human) -i
間接 N 類別詞 -n 非特定

[20]

疑問

マヴェア語には、疑問文を示す統語的特徴が存在しないためイントネーションでYES/NO疑問文を表す。英語のものと同様文末に否定の/te modere/「or not」を付加する付加疑問文が存在する。

  • ape = どこ
  • ingese = いつ
  • ise = だれ
  • ivisa = いくら/いくつ
  • matai = なんのために
  • matan = なぜ
  • sa = 何
  • sava = どれ/どんな種類
  • se = どちらの
  • sur sa = 何について/何のために

否定

参考文献

脚注

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