ミモザの告白
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日本の片田舎に住む冴えない高校生・紙木咲馬には文武両道で容姿端麗な幼なじみ・槻ノ木汐がおり、彼らは誰よりも仲が良かった。ある日、汐はクラスメイトに「今日から女子としてやっていきます」と宣言する。
登場人物
声の項はオーディオブックの担当声優。
- 紙木咲馬(かみき さくま)
- 声 - 桑田直樹[2]
- 本作の主人公[3]。閉鎖的な地元の空気感に辟易している[1]。クラスメイトの夏希に好意を抱いている[4]。
- 著者は一般的な高校生として描いており、咲馬の性格を「デリカシーには欠けるが、根は優しい」としている[3]。
- 槻ノ木汐(つきのき うしお)
- 声 - ランズベリー・アーサー[2]
- 本作のヒロインで[3]、咲馬の幼なじみ[5]。文武両道で美少年のため女子からの人気も高かったが、ある日を境に女子の制服を着て学校に通うようになる[6]。
- トランスジェンダーであることに加えて、読者全てに愛されるヒロインを目指していることから、著者は最も注意を払って描いたキャラクターとして汐を挙げている。また、著者は汐を「本作の中心に立っている存在」としている[3]。
- 星原夏希(ほしはら なつき)
- 声 - 山下七海[2]
- クラスメイトの女子。誰にでも優しく、クラスの愛されキャラでもある[3]。
- 著者は夏希の存在がなければ本作が暗い物語になってしまうことから、咲馬や汐に加えて著者自身も彼女の明るさに助けられているという。また、著者は夏希の性格を「流されやすいものの、友達思いで感情表現が豊か」としている[3]。
- 西園アリサ(にしぞの アリサ)
- 声 - 朝日奈丸佳[2]
- クラスの女王。女性として振る舞う汐を拒絶する[3]。
- 世良慈(せら いつく)
- 声 - 小林大紀[2]
- 東京からの転校生[3]。
- 著者は慈を「トリックスター的存在」と表現している[3]。
作風とテーマ
制作背景
著者自身がこれまで目に触れてきたコンテンツから着想が得られており、最も影響を受けたのは映画や文芸で、次いでTwitterであった。また、過去数年の間に毎日LGBTの話題を目にしていたところからも刺激を受けている[3]。
著者は原型となるアイディアが浮かんだ時点で手ごたえを感じていたと同時に実際に作品として描けるのかについて不安を抱えていた。そこで元々のアイディアにSF要素を組み込み、TSモノとしての側面が強い企画書を提出した。しかしSF要素は不要だと指摘を受けたことから、改稿を重ねて現在の形に至っている。企画書にSF要素を組み込んだのは「センシティブなテーマをそのままの形で扱うことに引け目があった」からだと明かしているが、引け目を感じること自体差別意識の表れかもしれないとも述べている[3]。
本作の登場人物はヒロイン・槻ノ木汐に対するリアクションから逆算して構成されている。槻ノ木汐を拒絶したり、受け入れたり、好きになったりするキャラクターがいたとすれば、それらのキャラクターはどのような人物像であるかを考えながら、一人ずつキャラクターを確立させていく。最初に決まったのが西園アリサで、その次が世良慈である[3]。