ミヤマミミナグサ

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ミヤマミミナグサ
長野県八ヶ岳 2022年7月上旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ミミナグサ属 Cerastium
: ミヤマミミナグサ C. schizopetalum
学名
Cerastium schizopetalum Maxim. (1888) var. schizopetalumSilene[1]
和名
ミヤマミミナグサ(深山耳菜草)[2][3]

ミヤマミミナグサ(深山耳菜草、学名:Cerastium schizopetalum)は、ナデシコ科ミミナグサ属多年草[2][3][4][5]高山植物[2]

は株状になり直立して、高さ10-20cmになる。茎は繊細で、節間に2列の長毛と腺毛が生える。は4-6対が対生し、葉身は広線形から線状披針形で、長さ8-20mm、幅1.5-3mmになり、先端は鋭頭、基部に葉柄は無い。葉はやや硬質で、表面の中脈がへこみ、葉に多少毛が生えざらつき、葉縁の基部に長毛が生える[2][3][4][5]

花期は7-8月。は白色で径2cm近くになり、まばらな集散花序となり、花数は少ない。花柄は長さ7-20mmになり、腺毛が密生する。片は5個で長楕円形になり、長さは3-5mm、先端が鈍形になり草質で外面に腺毛が生える。花弁は5個、倒卵形になり長さ9-12mmで、先端は中2裂し裂片はさらに2-3浅裂する。雄蕊は10個あり、無毛。子房は楕円体で、上部に花柱が5個ある。果実蒴果で、長さ7-11mmになる。種子は長さ約0.6mmの広卵形で、楕円体状の低い突起がある。染色体数は未算定[2][3][4][5]

分布と生育環境

日本固有種[6]。本州の日光浅間山北アルプス八ヶ岳南アルプスに分布し、亜高山帯から高山帯の岩礫地、砂礫地などに生育する[2][4]

名前の由来

和名ミヤマミミナグサは、「深山耳菜草」の意[2][3]で、矢田部良吉 (1892) が、Miyama-miminagusa,「みやまみゝなぐさ」とした[7]

種小名(種形容語)schizopetalum は、「分裂した花弁の」の意味[8]。学名:Cerastium schizopetalum は、ロシアの植物学者カール・ヨハン・マキシモヴィッチ (1888) による命名で、タイプ標本甲斐駒ヶ岳で採集されたものである[1][2]

種の保全状況評価

国(環境省)、都道府県のレッドデータブック、レッドリストの選定はない。

分類

日本に分布するミミナグサ属 Cerastium L. のうち、高山に生育するものに、本種のほか、ホソバミミナグサ(細葉耳菜草、Cerastium rubescens Mattf. var. koreanum (Nakai) E.Miki (1980)[9]、別名、タカネミミナグサ(高嶺耳菜草))がある[2][4]。本種は、茎に2列の長毛と腺毛が生え、葉はやや硬質で、葉縁の基部に長毛が生え、花弁が多裂するのに対し、ホソバミミナグサは、茎に1列の短毛が生え、葉は軟質で、葉縁に毛が多く、花弁が2裂する[2][4]

ギャラリー

クモマミミナグサ

出典

参考文献

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