ミュートスコープ
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ミュートスコープ(Mutoscope)は、初期の映画の装置。発明者はウィリアム・K・L・ディクソンとハーマン・カスラー[1]。1894年11月21日、カスラーが特許を取得した[2]。トーマス・エジソンのキネトスコープ同様、スクリーンに投写するのではなく1度に1人の人間が覗き込む仕掛けだが、キネトスコープより安価でシンプル。販売はアメリカン・ミュートスコープ・カンパニー(後のバイオグラフ社)。たちまちコイン挿入型のピープショー市場を席巻した。
原理はパラパラマンガと同じ。丈夫で柔軟性のあるカードに白黒の画像を銀塩プリントする。カードは冊子状に束ねるのでなく、ローロデックス(回転式名刺フォルダー)のように円形の芯に取り付ける。1リールおよそ850枚を1分間表示する[3]。カードを装着した1リールの直径は約10インチ (25 cm)。カードの大きさは約2+3⁄4 in × 1+7⁄8 in (7.0 cm × 4.8 cm)。
コイン挿入口にコインを投入すると起動。客はフードのついた単レンズを通してカードを見る。一般的にカードは電気で照らされる。1つの装置にリールは1つ、見れる映画は1本のみで、装置にそのポスターが掲示されている。
客は限定的に速度を変更できる。パラパラマンガの原理で、写真は回転しながら所定の位置にくるとピンにひっかかり、そこでいったん静止する。そのためクランクを逆方向に回転させても逆再生はできない。
製造
1895年から1909年にかけてアメリカン・ミュートスコープ・カンパニー(後のバイオグラフ社)が製造。1920年代になってインターナショナル・ミュートスコープ・リール・カンパニーがライセンスを取得し、1926年から1949年にかけてリールと装置を製造。