ミリタリーモデル
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概要
歴史
軍用兵器を題材とした模型は 木材や金属を用いた識別模型 玩具 模型兵士などとして古くから作られてきた
第二次世界大戦後には合成樹脂による組立模型が普及し 航空機 艦船 自動車とともに戦車や軍用車両も主要な商品分野となった[1]
日本では1950年代後半以降にプラモデル産業が発展し 各社から戦車 軍用車両 火砲 兵士などの製品が発売された 初期の戦車模型にはモーター走行を前提として車体内部へ電池やモーターを収めるため 実車の寸法から算出した縮尺ではない製品もあった[1]
タミヤは1968年に1/35スケールの「ドイツ戦車兵セット」を発売し その後「1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ」として車両 兵士 火砲 情景用品などを展開した[2]
1/35は日本国外の模型メーカーにも採用され 陸上兵器模型の代表的な縮尺の一つとなった
2000年代には従来から使われていた1/72や1/76に加え 1/48や1/144の製品も増加した タミヤは1/35のほか 1/48および1/16のミリタリーモデルも展開している[3]
スケール
ミリタリーモデルでは題材 製品形態 他分野の模型との組み合わせなどに応じて複数の縮尺が使われる
国際的な模型競技会でも軍用車両は1/35 1/48 1/72およびそれより小さい縮尺などに分類されている[4]
1/35スケール
1/35は戦車 装甲戦闘車両 火砲 軍用車両 兵士などで広く使用される縮尺である
車両と兵士を同じ縮尺で組み合わせやすく ジオラマ用の建物 道路 標識 装備品なども多数製品化されている
タミヤの1/35ミリタリーミニチュアシリーズでは 第一次世界大戦期から現代までの車両や各国の兵士が製品化されている[5]
1/32スケール
1/32は54ミリメートル級の模型兵士に近い縮尺である
航空機模型でも広く用いられるため 航空機に付属する搭乗員 地上要員 車両 装備品などが同縮尺で製品化される場合がある
1/48スケール
1/48は航空機模型の代表的な縮尺の一つである
軍用車両や兵士を同縮尺の航空機と組み合わせられることや 1/35より小さく展示場所を抑えやすいことから戦車や車両にも使用される
タミヤは2000年代から1/48ミリタリーミニチュアシリーズを展開し 第二次世界大戦期から現代までの車両や兵士を製品化している[6]
1/72スケール
1/72は航空機模型で広く使用される縮尺で 軍用車両 火砲 兵士にも採用されている
1/35より小型で多数の車両を並べやすく 航空機との情景制作やウォー・シミュレーションゲームの駒としても利用される
1/76スケール
1/76はイギリスのOOゲージ鉄道模型に近い縮尺である
エアフィックスなどが戦車 軍用車両 兵士を製品化し 日本でもフジミ模型などが同縮尺の製品を展開した
1/72と大きさが近いものの 両者は厳密には異なる縮尺である
1/87スケール
1/87はHOゲージ鉄道模型の代表的な縮尺である
鉄道模型の情景に組み込む軍用車両や完成品模型などに用いられる
1/144スケール
1/144は航空機模型や大型兵器の模型に使われる小型の縮尺である
日本では2002年に発売が始まったワールドタンクミュージアムに採用され 戦車や軍用車両の塗装済み小型模型でも広く知られるようになった[7]
航空機 艦船 建物など同縮尺の製品と組み合わせることもできる
大型スケール
1/24 1/25 1/16 1/15などの大型スケールでも戦車 軍用車両 火砲 兵士が製品化されている
大型の戦車模型では車内構造 エンジン 砲塔内部などが再現される場合がある またモーターや無線操縦装置 発煙装置 音響装置などを搭載した製品も存在する
兵士では1/6スケールのアクションフィギュアがあり 軍服 武器 装備品を交換できる製品も販売されている
題材
第一次世界大戦以前
古代から19世紀までの兵士 騎兵 大砲などの模型は一般にヒストリカルフィギュアや模型兵士として扱われることが多い
ただし軍事を題材とする模型全般を広くミリタリーモデルと呼ぶ場合には これらを含めることもある
第一次世界大戦
第一次世界大戦では戦車 装甲車 軍用トラック 火砲 航空機などが大規模に使用された
模型では初期の戦車 塹壕戦の兵士 火砲 軍用車両などが題材となる
第二次世界大戦
第二次世界大戦期はミリタリーモデルで特に多く扱われる時代の一つである
各国が多数の戦車 自走砲 装甲車 軍用車両 火砲を開発したことから 同一車種の生産時期や装備の違い 現地改造車 試作車なども製品化されている
車両だけでなく歩兵 戦車兵 整備兵 民間人 建物 道路標識 装備品なども模型化され ジオラマの題材として用いられる
第二次世界大戦後
第二次世界大戦後の題材には朝鮮戦争 ベトナム戦争 中東戦争 湾岸戦争などで使用された兵器のほか 現代の各国軍や自衛隊の車両と兵士が含まれる
主力戦車 歩兵戦闘車 装輪装甲車 自走砲 防空車両 軍用トラックなどが製品化されている
計画車両や架空兵器
設計段階で中止された車両 試作だけに終わった車両 実在した部品を組み合わせて想定した車両などが模型化される場合がある
史実に存在しない仕様へ改造した作品は「架空戦車」や「フィクショナルモデル」などと呼ばれることがある
製品形態
プラモデル
射出成形されたプラスチック部品を接着またははめ込みによって組み立てる
塗装やマーキングは購入者が行う製品が多く 国籍マーク 部隊記号 車両番号などを再現するデカールが付属する
ガレージキット
レジンキャストや金属などを用いた少数生産品である
大手メーカーが製品化しにくい車種 改造用部品 兵士 装備品などが販売される
完成品模型
組み立てと塗装を済ませた状態で販売される模型である
ダイカスト製の模型やプラスチック製完成品 食玩 ブラインドボックス商品などが含まれる
ラジコン模型
モーターや無線操縦装置を搭載し 走行 砲塔旋回 砲身上下などを操作できる模型である
製品によってはエンジン音 発砲音 発光 発煙などの演出機能を備える
製作
製作では実車の資料や写真を参考に車体色 迷彩塗装 部隊標識 装備品などを再現する
使用感を表現するため 泥 埃 錆 塗装の剥がれ 排気汚れなどを加える技法はウェザリングと呼ばれる
市販の追加部品や他製品の部品 自作部品などを使用して細部を変更することもある
車両 兵士 地形 建物などを配置して場面を表現するジオラマでは 構図 時代 地域 季節 車両と装備の組み合わせなども考証の対象となる