メトロニダゾール
From Wikipedia, the free encyclopedia
|
| |
|
| |
| IUPAC命名法による物質名 | |
|---|---|
| |
| 臨床データ | |
| 販売名 | フラジール、アネメトロ |
| Drugs.com | monograph |
| 胎児危険度分類 | |
| 法的規制 | |
| 薬物動態データ | |
| 生物学的利用能 | 80% (経口), 60-80% (経直腸), 20-25% (経膣)[1][2] |
| 血漿タンパク結合 | 20%[1][2] |
| 代謝 | 肝代謝[1][2] |
| 半減期 | 8 時間[1][2] |
| 排泄 | 尿中 (77%), 糞中 (14%)[1][2] |
| データベースID | |
| CAS番号 |
443-48-1 |
| ATCコード | A01AB17 (WHO) , D06BX01 (WHO), G01AF01 (WHO), J01XD01 (WHO), P01AB01 (WHO), QP51AA01 (WHO) |
| PubChem | CID: 4173 |
| DrugBank |
DB00916 |
| ChemSpider |
4029 |
| UNII |
140QMO216E |
| KEGG |
D00409 |
| ChEBI |
CHEBI:6909 |
| ChEMBL |
CHEMBL137 |
| NIAID ChemDB | 007953 |
| 化学的データ | |
| 化学式 | |
| 分子量 | 171.15 g/mol |
| 物理的データ | |
| 融点 | 159 - 163 °C (318 - 325 °F) |
メトロニダゾール(英: metronidazole)はニトロイミダゾール系の抗原虫薬、抗菌薬のひとつ。日本では商品名フラジールなどで知られる。
当初トリコモナス感染症治療薬として開発されたが、膣トリコモナス症治療に伴う歯肉炎の改善効果発見によって嫌気性菌に対する抗菌活性が見出され、他の感染微生物に対しても開発が進められた[3]。欧米では嫌気性菌等にも広く用いられていたが、日本では長くトリコモナス感染症の薬剤としてしか認可されていなかった。現在ではヘリコバクター・ピロリ菌の2次除菌療法における薬剤としても認可を受けている。そのほか、ランブル鞭毛虫、赤痢アメーバなどの嫌気性環境に寄生する原虫類や各種嫌気性菌に対しても、2012年公知申請により日本でも健康保険の適用対象となった[4]。さらに、がん性皮膚潰瘍部位で増殖するグラム陽性およびグラム陰性嫌気性菌の殺菌目的にも使用される[5][6]。
日本での商品名は内服薬は「フラジール」(塩野義製薬)および「アスゾール」(富士製薬)、外用薬は「フラジール膣錠」「ロゼックス・ゲル」(ガルデルマ製造販売)、注射薬は「アネメトロ点滴静注液500mg」(ファイザー製造販売)。
適応症
薬理
副作用
薬物相互作用
メトロニダゾールによる治療中にアルコールを摂取するといわゆる「二日酔い・悪酔い」(ジスルフィラム様作用)をひきおこすことがあるため、投与期間中のアルコールの摂取は控える必要があり、アルコールを含む薬剤(リトナビルなど)との併用時も注意が必要である[8]。ジスルフィラムは抗酒薬であり、アルコールの代謝に関わるアルデヒド脱水素酵素(acetaldehyde dehydrogenase; ALDH)の活性を阻害することにより血中アセトアルデヒド濃度を上昇させ、上記の症状をきたす。一般に薬物相互作用におけるジスルフィラム様作用は、薬物がジスルフィラムと同様にALDHを阻害することによるが、本剤は、投与によるアルコール摂取時の血中アセトアルデヒド濃度上昇もアルデヒド脱水素酵素に対する直接の阻害活性自体も見られない一方で、本剤によるモノアミン酸化酵素(monoamine oxidases; MAO)阻害作用の報告等もあることから、本剤とアルコールとの相互作用はジスルフィラムによるアルコール不耐性とは作用が異なり、同様の症状(意識状態の変様、自律神経障害、神経筋興奮等)を示すセロトニン症候群によるものとする報告もなされている [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]。