モザンビークの鉄道
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概要
モザンビークの鉄道は国営企業であるモザンビーク鉄道港湾公社(CFM)が運営しており、内陸国若しくは炭鉱から港湾へ接続する路線が敷設されている。総営業キロは、2509 kmである。石炭や一次産品の輸送が大半を占めている。 2017年の収入は2.58億米ドル、利益は4700万米ドル、2018年上半期の収入は1.5億米ドルであった[1]。
鉄道史
事業者
- モザンビーク港湾鉄道公社
路線
鉄道網の構造と運営
モザンビークの鉄道網は、北部・中部・南部の三つの主要な港湾・鉄道系統に分かれ、国内を南北に縦貫する一体的な網ではない[4]。ナカラ、ベイラ、マプトの各港から内陸へ延びる路線群が、モザンビークと周辺の内陸国をインド洋岸へ結ぶ輸送回廊を構成し、港湾ごとに独立した路線群を形成している[4]。
北部系統の幹線はナカラ―クアンバ間の533 kmであり、内戦期に全面的な復旧工事が行われ、フランス、ポルトガル、欧州連合などから総額2億5400万米ドルの資金供与を受けた[5]。同区間の上部構造は近代的な設計で、良好な状態にあるとされる[5]。
クアンバから州都リシンガへ延びる支線は262 kmで、旅客列車と貨物列車が週1便から2便運行されている[6]。同線はニアッサ州の開発に重要な路線とされ、復旧工事が進められている[6]。
マラウイ国境のエントレ・ラゴスへ向かう区間は77 kmで、脱線防止と運行安全のための保守・監視に加え、列車運行の効率向上を目的とする近代化工事の対象となっている[6]。
ナカラ回廊の開発戦略では、ナカラ―ナンプラ―ナユチ―ンカヤ―モアティゼを主要回廊とし、モアティゼからナカラ港への石炭輸送、石炭以外の鉄道輸送、ナカラ港における港湾・鉄道輸送の統合を確保する方針が掲げられた[7]。中・長期的な施策にはクアンバ―リシンガ線の強化、マラウイ国内の鉄道路線の改良、ザンビア東部からタンザン鉄道への接続構想も含まれた[7]。
中部系統では、318 kmのマチパンダ線がベイラ港とジンバブエ国境を結び、沿線に14駅と29停留所が置かれている[8]。357 kmのセナ線はドンドを経てマラウイ方面へ延び、11駅を有するほか、インハミタンガ―マロメウ間88 kmとドナ・アナ―モアティゼ間254 kmの支線を持ち、モアティゼ炭田の石炭輸送路となっている[8]。
セナ線系統は、石炭のほか木材、綿花、肥料、セメント、砂糖、石灰石、農産物を輸送していたが、内戦による大規模な損傷のため1983年から運行を停止した[9]。ベイラ鉄道事業は、ザンベジ渓谷の貨物・旅客輸送を低費用かつ効率的に提供し、ベイラ鉄道経由の国際貨物を増やすことを開発目的に含めていた[9]。
南部系統のレサノ・ガルシア線はマプト港から南アフリカ共和国へ至る88 kmの路線で、停留所2か所を含む11駅を持ち、各方向1日12本の列車を通す能力を有する[10]。ゴバ線はマプト港とエスワティニを結ぶ74 kmの路線で、4駅と14停留所を持ち、採石場への分岐とサラマンガ支線への分岐があり、各方向1日6本の列車を通す能力を有する[10]。
同じくマプト港を起点とするリンポポ線は522 kmで、ジンバブエ国境へ達する南部系統最長の路線である[11]。沿線には12駅と19停留所が置かれ、レサノ・ガルシア線、ゴバ線とともにマプト港を周辺国の鉄道網へ接続している[11]。
三系統は政策・運営上もナカラ、ベイラ、マプトの主要港湾・鉄道システムとして区分され、2000年代の鉄道・港湾再編では各系統の修復、運営、管理に民間部門を参加させる方針が採られた[12]。ベイラ系統では、支線を含む約600 kmのセナ線系統とジンバブエ国境まで約300 kmのマチパンダ線を対象に、25年間のコンセッションによる修復、保守、運営が事業化された[12]。
コンセッションの下で事業者はセナ線の復旧、マチパンダ線の線形改良、ベイラ鉄道システムの運営管理を担い、契約には貨物・旅客列車の運行条件や施設の復旧・保守基準が定められた[12]。CFMは政府に代わって契約遵守を監督し、貸与または移管された固定施設と車両資産の記録を保持する役割を担った[12]。
CFM Norte
- ナカラ港
- ナカラ鉄道
CFM Centro
- ベイラ港
- セナ鉄道
- ベイラ・ブラワヨ鉄道(マチパンダ鉄道)
CFM Sul
- マプト港
- プレトリア・マプト鉄道
- マツァパ・マプト鉄道
- リンポポ鉄道
隣接国との鉄道接続状況
関連項目
- ネーデルラント・南アフリカ鉄道会社
- モザンビークの交通
