ヤノネグサ
タデ科の種
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特徴
茎の下部は地面を這い、上部は斜上し、横に広がって、高さ20-70cmになる。茎は細長い円柱形で、茎の上部には小さな下向きの刺毛がある。葉は互生し、短い葉柄があり、葉身は卵形から楕円形で、先端は鋭突形、縁は全縁だがざらつき、基部は切形または浅い心形になり、耳部は短く、長さ2-8cm、幅1-4cmになる。葉の両面は無毛または星状毛がまばらに生え、裏面の中央葉脈に沿って小さな下向きの刺毛が生え、刺毛は葉柄にも生える。托葉鞘は、長さ1-2cmになり、膜質無毛で、先は水平に切れた筒型で縁毛は長い[6][7][8][9]。
花期は8-10月。偽総状花序は茎先と上部の葉腋から生じる枝の先につき、短く密につく。花序柄は鋭角的に分枝し、腺毛が生える。花柄は苞より短く、無毛。花冠裂片に見えるのは萼裂片で、萼は5深裂し、裂片は長さ2-3mm、紅色でときに白色。雄蕊は8個あり、萼片より短い。子房は長卵球形で、その上部に3個の花柱がある。果実は3稜がある卵形の痩果で、褐色で光沢があり、宿存する萼片に包まれ、長さ約2.5mmになる。染色体数は2n=20[6][7][8][9]。
ナガバノヤノネグサ P. breviochreataより、ナガバノウナギツカミ P. hastatosagittata に近縁である[7]。
分布と生育環境
名前の由来
分類
イヌタデ属のウナギツカミ節 Sect. Echinocaulon に属する種は、茎に下向きの刺毛が生える。ただし、一部の種では刺毛が目立たないことがある。同節に属するもののうち、イシミカワ P. perfoliata、ママコノシリヌグイ P. senticosa、ミヤマタニソバ P. debilis などのグループは、托葉鞘が葉状になる。一方、本種、ウナギツカミ P. sagittata、ナガバノウナギツカミ P. hastatosagittata、ホソバノウナギツカミ P. praetermissa、ナツノウナギツカミ P. dichotoma、ナガバノヤノネグサ P. breviochreata のグループは、托葉鞘が円筒形で膜質になる[11]。