ヨハン・バプティスト・クラーマー
From Wikipedia, the free encyclopedia
教育
「実際的ピアノ技法大集」(1815年)の第5巻としても出版された「84の練習曲」(Op.30[1-42番]およびOp.40[43-84番])は今日なお重要で、上級者向けの練習曲集としてピアノ教育には欠かすことのできないものである。ただし、この曲集についてはハンス・フォン・ビューローによって60曲が選定されて改訂されたもの(「クラーマー=ビューロー60練習曲」)も普及しており、現在ではむしろこちらの方がよく使われている。クラーマーはOp.81で16の練習曲を出版し、クレメンティと同じく練習曲を100曲にした[注釈 1]。フォン・ビューローは「蛇足[注釈 2]」と断じているが、ブゾーニはこの作品を編曲している[3]。
クラーマーのピアノ作品の一部はかなり簡潔な構造で書かれているが、しかしそれは多くのアマチュアに「本物のクラーマー」を提供できるようにと、クラーマーが自身の出版社のために書いた作品に関してのことである。彼の完全に通用する作品はまず第一にクラーマー自身のために創作されたものである。これらは様式的にはフンメルとベートーヴェンの間に位置し、高度に技巧的なものである。Op.81は、Op.30と40に見られた簡潔な構造を凌駕し、高度に技巧的な様式の習得に当てられたと推測される。
