ヨーロッパタナゴ

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ヨーロッパタナゴ: Bitterling、学名 : Rhodeus amarus syn.:R. sericeus amarus )は、コイ科のタナゴ亜科に属する淡水魚の一種。

ヨーロッパ原産で、フランスローヌ川流域からロシアネヴァ川にかけて分布する。1782年にドイツの魚類学者マルクス・E・ブロッホによってコイ属Cyprinus amarus の学名で原記載され、次いで科学誌にシベリアの近縁種ノコタナゴ Rhodeus sericeus亜種 R. s. amarus として紹介された[2]。両者は長らく亜種の関係にあるとして扱われてきたが、近年の分類体系見直しによってそれぞれ別種として区別された。以後、本種の学名は R. amarus となっている。

ヨーロッパに生息するタナゴ亜科魚類は本種のみであり、現地ではビターリング(Bitterling=タナゴ)の名で知られる。しばしば科学的な文献等においても単にビターリングと表記されるが、これはかつて本種がノコタナゴの亜種とされていた頃の名残で、専門的には誤りである。ビターリングの呼称はタナゴ亜科魚類のどの種に対しても使われるため、これに起因する齟齬を生じるケースがあり留意が必要である。日本のタナゴ Acheilognathus melanogaster においても同様の問題がある。

生態

全長は最大10 センチメートルに達する。砂礫底や泥質底で植生が繁茂する浅瀬にみられる。植物食性が強いが、甲殻類昆虫幼虫などの小動物も食べる[2]

成魚は、流れがないか緩やかで清浄な水中の泥質底で産卵する。メスは淡水二枚貝の中に卵を産みつけ、オスが貝の入水管の水流中に放精して卵は受精する。孵化した仔魚は貝体内にとどまって保護され、1か月ほどで稚魚が貝から泳ぎ出る[2]

1年で全長30-35 ミリメートルとなりオスメスとも性成熟に達する[3]

腹腔内にウオノエ科甲殻類の1種であるIchthyoxenus amurensisが寄生する場合がある[4]

人間との関係

本種はかつて人間の妊娠検査に利用された。被験女性の尿をメスの標本に注射すると、妊娠している場合は尿中のホルモン産卵管を伸長させる[2]。一般に食用や漁業対象にはならないが、観賞魚として商業流通する場合がある[2]。なお、本種が天然分布しないイギリスでは無許可で飼育や放流を行うことが法により禁じられている。

近縁種

参照

関連項目

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