エイブラムスは、この考えをもとに次の様な実験をしている。健康体である人の額に、癌組織のサンプルを数秒間隔で触れたり離したりさせて、癌組織のサンプルが額に触れている時だけ打診音が共振音から鈍い音に変わることを確かめた。この現象は、1916年に『診断と処置の新しい概念』(New Concepts in Diagnosis and Treatment)として発表された。
次にエイブラムスは、癌組織サンプルの様な病理学的サンプルが発する波動が電気と同様に導線を伝わると言う事を発見した。この現象を「エイブラムスの電子反応 (Electoronic Reaction of Abrams, ERA)」と名づけた。ERAは病気の治療をホメオパシーと同様の考え方で行う。例えばマラリア患者の血液サンプルをセットして、打診音を聴きながら、マラリアに効くキニーネを重ねると打診音が変化する。キニーネからの波動が、マラリア血液からの波動を中和し無毒化されたと考えた。エイブラムスは、マラリアや梅毒にかかった組織が発する波動の性格を変えることのできる無線放送に似た波動放射器を考案できれば、キニーネや水銀剤と同様に効果的に波動を相殺できると考えた。この「原理」を応用したオシロクラストという治療装置を作り、エイブラムスと彼の弟子達は、患者を治療することで大成功をおさめたという。この勢いでERAの大学院コースも設けられたらしい。