磁場中で運動する電子のハミルトニアンは

である。ここで
は運動量演算子
は外部磁場によるベクトルポテンシャル
は中心力のポテンシャルエネルギー
はランデのg因子
はボーア磁子
はスピン演算子。
今、
軸方向に一様な外部磁場
がかかっているとすると、

となる。よってこのハミルトニアンは

となる。
このうち、前の2項は磁場に依存しない項であり磁性に寄与しない。磁場によるエネルギーは基底状態をg、励起状態をeとして


一項目は軌道角運動量とスピン演算子による磁気モーメント、三項目は軌道角運動量によるヴァン・ヴレック常磁性の項であり、二項目がラーモア反磁性の項である。希ガスやイオン芯などの閉殻では
であるため、二項目のラーモア反磁性の項だけが残る。
磁化率を求めるにはまず二項目について、電子数
個と電子の球対称性、原子の数
を用いて

とし、このエネルギーを二階微分して

となる。なお、
である。