リビア、リビア、リビア
リビアの国歌
From Wikipedia, the free encyclopedia
リビア、リビア、リビア(アラビア語: ليبيا ليبيا ليبيا, Lībiyā Lībiyā Lībiyā, リービヤー・リービヤー・リービヤー)、または我が祖国よ (わがそこくよ、アラビア語: يا بلادي, yā bilādī, ヤー・ビラーディー) は、リビアの国歌である[1]。
| ليبيا ليبيا ليبيا | |
|---|---|
| Libya, Libya, Libya | |
| 和訳例:リビア、リビア、リビア | |
|
リビアの国旗 | |
|
| |
| 別名 |
يا بلادي (我が祖国よ) |
| 作詞 | アル=バシール・アル=アリービー |
| 作曲 | ムハンマド・アブドゥルワッハーブ |
| 採用時期 |
初回時:1955年 再採用:2011年 |
| 採用終了 |
初回時:1969年 再採用:- |
| 試聴 | |
| | |
概要
作詞はチュニジア人詩人アル=バシール・アル=アリービー (البشير العريبي, al-Bashīr al-ʿArībī, アル=バシール・アル=アリービー もしくは al-Bashīr al-ʿUraybī, アル=バシール・アル=ウライビー[注釈 1]) 。リビア国歌歌詞公募のための作詞コンテストで優勝し採用された[2]。
作曲は多くの愛国軍歌やエジプト国歌なども手掛けたエジプト人音楽家ムハンマド・アブドゥルワッハーブ (محمد عبد الوهاب, 文語アラビア語:Muḥammad ʿAdb al-Wahhāb)[1] 。
法的地位
2011制定(2012年改正)のリビア憲法には、国歌は法によって定められるとの記載のみがある[3][4]。2016年3月2日の憲法草案第1章6条には「我が祖国よ (アラビア語: يا بلادي)」を国歌として定めるとの記述がある(原文: "النشيد الوطني هو نشيد الاستقلال (يا بلادي).")[5][6]。
歴史
国歌としては1955年より採用。リビア連合王国が成立した時より、ムアンマル・アル=カッザーフィー等によるクーデターでイドリース1世が退位する1969年まで使われた[7][8][9]。カッザーフィー率いるリビア・アラブ共和国以降は「アッラーフは偉大なり」が採用されていたが、2011年リビア内戦が起きた際、リビア国民評議会によって再び国歌に採用された[1]。
歌詞の概要
発音記号は散文とは異なる歌詞としての性質をふまえ、音源で歌われている通りに付した。なお改行は元の半詩行通りではなく実際の音源で区切られている箇所で行った。
本項のラテン文字転写については、学術的なものに近づけてあるが、アラブ詩の規則などに依拠しているため散文とは異なる語形・発音になっている箇所が複数存在する。なおayは二重母音部分ai、awは二重母音auとして発音される部分となっている。
原版の歌詞
Mohammed El Senussi王子の公式サイトでは以下の版が掲載されている[10]。
| アラビア語 | ラテン文字転写 |
|---|---|
コーラス: |
コーラス: |
参考和訳
コーラス:
おお我が国よ、おお我が国よ、我がジハード(奮闘)と戦いにより
敵と侵略者どもの謀略を撃退するのだ
平安たれ、平安たれ、平安たれ
とこしえに平安であれ
我らは、我らは心身を捧げよう[注釈 6]
リビア、リビア、リビアよ
I.
おお我が国よ、貴方[注釈 7]は父祖の遺産
貴方に伸ばさんとする手をアッラーが庇護せぬことを願う
平安たれ、我らは永遠に兵士
貴方が平安でさえあれば、我らは誰が死のうと構わない
受け取ってくれ、我らより誓いの証書を
我らは、ああリビアよ、貴方を見捨てはしない
我らは枷に立ち戻ったりなどしない
既に我らは自由の身となり、祖国も解放したのだ
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
II.
父祖らは鋭き決意をもって剣を抜いた
闘争を呼びかける者によって呼ばれたその日に
そして行軍したのだった クルアーンを携えて
一方の手に、そしてもう一方の手には武器を
そして世界には信仰と清純が広がり
世は善良かつ正しきものとなった[注釈 8]
父祖たちよ永遠なれ
彼らはこの祖国に栄誉を与えてくれた
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
III.
国を開きし者たち[注釈 9]の子孫たるイドリースに敬礼せよ
彼はリビアにおいてジハード(奮闘)の象徴
我々の中でその右手で旗を掲げ
我らは国土解放のため彼に続いた
そして彼は王座と明白なる勝利をもって帰還
我らは高原の頂に自由の旗を打ち立て
それ[注釈 10]は力強く国中を庇護してきた
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
IV.
おおリビアの子よ、おお野に棲まう[注釈 11](勇猛なる)獅子たちの子よ
我らは名誉のために、そして名誉は我らのもの
我らが夜に行軍をすれば、民はその夜行を称賛してくれた[注釈 12][11]
アッラーは我らに独立を祝福なさいますよう
高みを求めよ 最果てまで
そして備えさせよ戦いへと若獅子たちを
戦闘へと 若者たちよ
現世[注釈 13]とは祖国のための闘いなのだ
リビア、リビア、リビアよ
参考用カナ転写
コーラス:
ヤー・ビラーディー・ヤー・ビラーディー・ビ=ジハー:ディー・ワ=ジラーディー
イドファイー・カイダ・ル=アアーディー・ワ=ル=アワーディー
ワ=スラミー イスラミー イスラミー
イスラミー・トゥーラ・ル=マダー インナナー・ナフ:ヌ・ル=フィダー
リービヤー・リービヤー・リービヤー
I.
ヤー・ビラーディー・アンティ・ミーラース・ル=ジュドゥード
ラー・ラア・ッラーフ・ヤダン・タムタッド・ラク
ファ=スラミー インナー・アラ=ッ=ダハリ・ジュヌード
ラー・ヌバーリー・イン・サリムティ・マン・ハラク
ワ=フズィー・ミンナー・ワスィーカーティ・ル=ウフード
インナナー・ヤー・リービヤー・ラン・ナフズィラク
ラン・ナウード リ・ル=クユード
カド・タハッラルナー・ワ=ハッラルナ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
II.
ジャッラダ・ル=アジュダードゥ・アズマン・ムルハファー
ヤウマ・ナーダーフム・ムナーディー・リ・ル=キファーフ
スンマ・サールー・ヤフミルーナ・ル=ムスハファー
ビ=ル=ヤディ・ル=ウーラー ワ=ル=ウフラ・ッ=スィラーフ
ファ=イザー・フィ・ル=カウニ・ディーヌン・ワ・サファー
ワ=イザ・ル=アーラム・ハイルン・ワ・サラーフ
ファ=ル=フルード リ・ル=ジュドゥード
インナフム・カド・シャッラフー・ハーザ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
III.
ハイイ・イドリーサ・サリーラ・ル=ファーティヒーン
インナフ・フィー・リービヤー・ラムズ・ル=ジハード
ハマラ・ッ=ラーヤタ・フィーナー・ビ=ル=ヤミーン
ワ=タバアナーフ・リ・タフリーリ・ル=バラド
ファ=ンサナー・ビ=ル=マリキ・ワ=ル=ファトヒ・ル=ムビーン
ワ・ラカズナー・ファウカ・ハーマーティ・ン=ニジャード
ラーヤタン・フッラタン
ザッララト・ビ=ル=イッズィ・アルジャーア・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
IV.
ヤ・ブナ・リービヤー・ヤ・ブナ・アーサーダ・ッ=シャラー
インナナー・リ・ル=マジュディ・ワ=ル=マジュウドゥ・ラナー
ムズ・サラウナー・ハミダ・ル=カウム・ッ=スラー
バーラカ・ッラーフ・ラナ・スティクラーラナー
ファ=ブタグ・ル=アルヤーア・シャァワン・フィ・ル=ワラー
ワ=スタイッドゥー・リ・ル=ワガー・アシュバーラナー
リ・ル=ギラーブ ヤー・シャバーブ
インナマ・ッ=ドゥンヤー・キファーフン・リ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
改訂版の歌詞
原版については、3番の削除を求める者、そのまま残すことを提案する者、イドリース王の名前部分を英雄ウマル・アル=ムフタール(口語アラビア語発音:オマル・アル=ムフタール、日本式定冠詞省略表記:オマル・ムフタール)に置き換えた3番改訂版に入れ替える者が混在しているため、歌詞は音源によって異なっている。
以下は、3番をオマル・アル=ムフタールに、4番「独立」を「勝利」に置き換えた改訂版を示す(原版との差分個所は太字)。
| アラビア語 | ラテン文字転写 |
|---|---|
コーラス: |
コーラス: |
参考和訳
コーラス:
おお我が国よ、おお我が国よ、我がジハード(奮闘)と戦いにより
敵と侵略者どもの謀略を撃退するのだ
平安たれ、平安たれ、平安たれ
とこしえに平安であれ
我らは、我らは心身を捧げよう[注釈 6]
リビア、リビア、リビアよ
I.
おお我が国よ、貴方[注釈 7]は父祖の遺産
貴方に伸ばさんとする手をアッラーが庇護せぬことを願う
平安たれ、我らは永遠に兵士
貴方が平安でさえあれば、我らは誰が死のうと構わない
受け取ってくれ、我らより誓いの証書を
我らは、ああリビアよ、貴方を見捨てはしない
我らは枷に立ち戻ったりなどしない
既に我らは自由の身となり、祖国も解放したのだ
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
II.
父祖らは鋭き決意をもって剣を抜いた
闘争を呼びかける者によって呼ばれたその日に
そして行軍したのだった クルアーンを携えて
一方の手に、そしてもう一方の手には武器を
そして世界には信仰と清純が広がり
世は善良かつ正しきものとなった[注釈 8]
父祖たちよ永遠なれ
彼らはこの祖国に栄誉を与えてくれた
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
III.
開城者たち[注釈 14]の司令官たるアル=ムフタールに敬礼せよ
彼はリビアにおいてジハード(奮闘)の象徴
我々の中でその右手で旗を掲げ
我らは国土解放のため彼に続いた
そして彼は栄光と明白なる勝利をもって帰還
我らは高原の頂に自由の旗を打ち立て
それ[注釈 10]は力強く国中を庇護してきた
リビア、リビア、リビアよ
コーラス
IV.
おおリビアの子よ、おお野に棲まう[注釈 11]獅子たちの子よ
我らは名誉のために、そして名誉は我らのもの
我らが夜に行軍をすれば、民はその夜行を称賛してくれた[注釈 12][11]
アッラーは我らに勝利を祝福なさいますよう
高みを求めよ 最果てまで
そして備えさせよ戦いへと若獅子たちを
戦闘へと おお、若者たちよ
現世[注釈 13]とは祖国のための闘いなのだ
リビア、リビア、リビアよ
参考用カナ転写
コーラス:
ヤー・ビラーディー・ヤー・ビラーディー・ビ=ジハー:ディー・ワ=ジラーディー
イドファイー・カイダ・ル=アアーディー・ワ=ル=アワーディー
ワ=スラミー イスラミー イスラミー
イスラミー・トゥーラ・ル=マダー インナナー・ナフ:ヌ・ル=フィダー
リービヤー・リービヤー・リービヤー
I.
ヤー・ビラーディー・アンティ・ミーラース・ル=ジュドゥード
ラー・ラア・ッラーフ・ヤダン・タムタッド・ラク
ファ=スラミー インナー・アラ=ッ=ダハリ・ジュヌード
ラー・ヌバーリー・イン・サリムティ・マン・ハラク
ワ=フズィー・ミンナー・ワスィーカーティ・ル=ウフード
インナナー・ヤー・リービヤー・ラン・ナフズィラク
ラン・ナウード リ・ル=クユード
カド・タハッラルナー・ワ=ハッラルナ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
II.
ジャッラダ・ル=アジュダードゥ・アズマン・ムルハファー
ヤウマ・ナーダーフム・ムナーディー・リ・ル=キファーフ
スンマ・サールー・ヤフミルーナ・ル=ムスハファー
ビ=ル=ヤディ・ル=ウーラー ワ=ル=ウフラ・ッ=スィラーフ
ファ=イザー・フィ・ル=カウニ・ディーヌン・ワ・サファー
ワ=イザ・ル=アーラム・ハイルン・ワ・サラーフ
ファ=ル=フルード リ・ル=ジュドゥード
インナフム・カド・シャッラフー・ハーザ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
III.
ハイイ・ル=ムフターラ・アミーラ・ル=ファーティヒーン
インナフ・フィー・リービヤー・ラムズ・ル=ジハード
ハマラ・ッ=ラーヤタ・フィーナー・ビ=ル=ヤミーン
ワ=タバアナーフ・リ・タフリーリ・ル=バラド
ファ=ンサナー・ビ=ル=マジュド・ワ=ル=ファトヒ・ル=ムビーン
ワ・ラカズナー・ファウカ・ハーマーティ・ン=ニジャード
ラーヤタン・フッラタン
ザッララト・ビ=ル=イッズィ・アルジャーア・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー
コーラス
IV.
ヤ・ブナ・リービヤー・ヤ・ブナ・アーサーダ・ッ=シャラー
インナナー・リ・ル=マジュディ・ワ=ル=マジュドゥ・ラナー
ムズ・サラウナー・ハミダ・ル=カウム・ッ=スラー
バーラカ・ッラーフ・ラナ・ンティサーラナー
ファ=ブタグ・ル=アルヤーア・シャァワン・フィ・ル=ワラー
ワ=スタイッドゥー・リ・ル=ワガー・アシュバーラナー
リ・ル=ギラーブ ヤー・シャバーブ
インナマ・ッ=ドゥンヤー・キファーフン・リ・ル=ワタン
リービヤー・リービヤー・リービヤー