確率的素数テストに着手する前に、通常、素数性を判定する数であるnが奇数であり、完全平方ではなく、更にある便利な制限よりも小さい任意の素数で割り切れないことを確認する。完全平方は平方根に対するニュートン法を用いて簡単に判定できる。
ルジャンドル記号
即ち、
なるリュカ数列を選ぶ。
与えられたnに対して、Dを選ぶ一つの手法は、試行錯誤で、
なる数列5,-7,9,-11,...の最初のDを見つけることである。
であることに注意されたい。もし、Dとnが共通の素因子をもつならば、
である。このD値の数列では、ルジャンドル記号が-1であるD値に出会う前に試行する必要があるD値の平均数は1.79である。1度Dを得ると、
とする。nにPまたはQと共通の素因子がないことを確認せよ。D,P,Qを選択するこの方法は、ジョンセルフリッジによって提案された。
(nが平方の場合、このテストは成功しない。逆に、成功した場合、nが平方でないことを示しています。従って、最初の数回の検索段階が全て失敗するまで、平方性に対するnのテストを遅らせることで、時間を節約することができる。)
与えられたD,P,Qに対して、
で
及び
を素早く計算する漸化式がある(Lucas sequence § Other relationsを参照せよ)。
まず、

であり、漸化式を用いて、添え字をkから2kに2倍すると、


次に、反復を用いて添え字を1ずつ増やすと、


が奇数の場合は、これを
で置き換える。これは偶数であるから2で割ることができる。
の分子も同様の方法で処理する(nを足しても、nを法とする結果は変わらない)。数列Uで計算する各記号について、数列Vで対応する記号を計算することに注意されたい。次の段階で、対応する同じQの冪乗も計算する。
各段階で、
及び
の冪を
で計算し、小さくしておく。
nの2進展開のビットを用いて、計算する数列Uの項を決定する。例えば、n+1=44(=101100,2進数)のとき、左から右に1度に1つずつビットを取って、計算する添え字の数列を得る。

従って、
を計算すればよい。また、
と共に、数列V内の同じ番号の項を計算する。
計算の終わりまでに、
を計算し、既知の
の値を用いて、式(2)の合同性を確かめる。
上記のようにD,P,Qを選択すると、最初の10個のリュカ擬素数は、323, 377, 1159, 1829, 3827, 5459, 5777, 9071, 9179, 10877(OEIS:A217120)である。
強いリュカテストも同様の方法で実装できる。
上記のようにD,P,Qを選択すると、最初の10個の強いリュカ擬素数は、5459, 5777, 10877, 16109, 18971, 22499, 24569, 25199, 40309, 58519(OEIS:A217255)である。
非常に強いリュカ擬素数のリストを計算するために、Q=1とおく。このとき、
の値が見つかるまで P=3,4,5,6,...を試し、ルジャンドル記号
を求める。この方法で、D,P,Qを選択した場合、最初の10個の非常に強いリュカ擬素数は、989, 3239, 5777, 10877, 27971, 29681, 30739, 31631, 39059, 72389(OEIS:A217719)である。