フルサービスキャリア
従来型の旅客サービスを提供する航空会社
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概要
日本では、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)がFSCに該当する。航空会社によって異なる部分もあるが、FSCの特徴は「フルサービス」という言葉通り、基本サービスが充実していることである。
具体的には、以下の特徴がある[3]。
- ビジネス、観光から生活インフラまで、幅広い需要に応え、幅広いサービスを提供する。
- 高品質できめ細やかなサービスを付加価値として提供することで、他社との差別化を図る傾向がある。JALとANAは、世界の航空会社のサービス品質を格付けするイギリスのスカイトラックス社による最高評価の五つ星評価を長年にわたり得ており、それをウェブサイトでアピールしている[4][5][注釈 1]。
- エコノミークラスに加え、ビジネスクラス、ファーストクラスなど、複数の座席クラスが設定されている。
- マイレージプログラムがあり、頻繁に利用する顧客に上級会員資格を与えたり、会員専用のラウンジを運営する。
- 短距離国内線から長距離国際線まで幅広い路線を運航し、中には国を代表するフラッグ・キャリアと呼ばれるエアラインもある[注釈 2]。
格安航空会社との違い
→「格安航空会社」も参照
あらゆるコストを見直し、幅広いサービスに追加料金を設定することにより、安価な運賃で旅客サービスを提供する格安航空会社(LCC)とは様々な点で異なる。
- LCCが観光やレジャー目的での利用を想定しているのに対し、FSCはビジネス客のニーズに対応するべくサービスを提供している[7][8]。
- 機材を最大限効率的に運用するLCCと異なり、機材、人員に余裕があり、LCCなら欠航するような場合でも運航される場合がある[9]。
- 運賃体系次第ではあるが、キャンセル時に返金が受けられたり、変更が可能である場合がある。また、遅延や欠航時に、別便への振替や、宿泊費を負担してくれる場合もある[10]。
- 座席指定、機内食、受託手荷物など、格安航空会社では有料化されているサービスが原則無料で提供されることが多い[11]。
- LCCに比べ、座席の幅や前の座席との間隔(シートピッチ)が広い場合が多い[12]。
- 特に国際線では機内エンターテイメントシステムが各座席に設置されていることが多い[13]。
- LCCよりも機内に持ち込める手荷物の重量が多い場合がある。国内のLCCでは1人7kgまでであることが多いが、JALやANAでは10kgまでである[14]。
- 日本では、LCCが成田国際空港や関西国際空港を拠点とするのに対し、FSCは都心に近く利便性が高い羽田空港や伊丹空港を発着する便を多数運航するという「すみ分け」が図られている[15][注釈 3]。
