ロア

From Wikipedia, the free encyclopedia

ロア (Loa) またはロワ (Lwa, Lwha) とは、ヴードゥー教に伝わる精霊の総称。一応アフリカ起源の神々を中心とした体系を持つ。

表面上カトリックと自称するヴードゥーにおいて、ロアはいわゆる神Godと区別され、Aftergodと呼称され「守護聖人」で表され現世利益を求めるために崇拝される。

ロアあるいはミステールは、ヴードゥー教で言い伝えられる精霊である。ハイチや現ドミニカ共和国ジャマイカで生活していた先住民の崇拝する、ゼミと呼ばれる精霊[1]、奴隷として連れてこられたアフリカ人の神々、その他で構成されている。

主な奴隷である黒人を管理、支配する白人が奴隷の精霊信仰という「動物性」から救う目的でカトリックへの改宗を強制し、それへ抵抗する黒人は懐柔策として各ロアに守護聖人を充て、その聖人を表す聖画を崇拝するという形で始まっているので、「実は黒人である守護聖人」は現世利益のために祈る対象であるがロアそのものは拝まれない。

基本的に、ロアはフォン人が崇拝していた神々であるが、サンテリアで崇拝される、ヨルバ人の「オリシャ」と呼ばれる神々のシャンゴオグンエレグアなども入る。ただシャンゴは「ソボ」 (Sobo) 、エレグアは「レグバ」と呼ばれる。彼らは、アフリカへの憧憬によってつくられた海底の国ギネン(ギニアの訛り)と現世を繋ぐと言われる。

檀原照和によれば、女性のロアであるママン・ブリジット (Maman Brigitte) は、17世紀にハイチなどへ奴隷として来たスコットランド人が伝えたケルト神話の女神が起源だという。他、フランス語を操る女性のロアであるマドモワゼル・シャルロット (Mademoiselle Charlotte) 、キリスト教の影響により発生し一応ペトロ系に属するジャブ、ケルト系を起源とするらしい3本角の牛ボス、起源は白人の信仰体系から出た可能性が高いラダ系に属するディンクリンシン (Dinclinsin) など非アフリカ系のロアが存在する[2]。さらに立野淳也によれば、ロアの力を表す石という信仰は、先住民アラワク族のものである可能性がある[3]

ロアの種類

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI