ロウの聖母
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背景
聖母の出現
目撃者・ブノワット・ランキュレル
ブノワット・ランキュレルは1647年9月16日にサンテティエンヌ・ダヴァンソン(Saint-Étienne d'Avançon、現在のサン=テティエンヌ=ル=ロウ)の3人兄弟の2番目として生まれた。ブノワットが7歳の時に父親を失ったため、一家は経済的に貧窮していた[4]。子供たちは生活のために働きに行かねばならず、ブノワットも羊飼いとして雇われた。信心深い一家の一員である母親が教育の一環として祈りを教えており、ブノワットは教会でミサに参加していた。ブノワットは日曜のミサ説教の中で聖母について知り、深い関心を持った[4][3]。
ブノワットが12歳の時に一家の経済状態はさらに悪化し、ブノワットは羊飼いとしての働き先を一つ増やした[4]。
聖モーリスの出現
1664年5月ブノワットが17歳の時、羊飼いとして働きながらロザリオの祈りを唱えていると、3世紀の巡礼者である聖モーリスの出現を受けた[注 1]。聖モーリスはサンテティエンヌの上にあるキリヌの谷で聖母に会えることをブノワットに伝えた[3]。
聖母の出現
同年5月16日にブノワットが羊を連れてキリヌの谷に向かったところ、聖母子に対面した[5]。ブノワットは後にマリアが名乗るまで二人が聖母子だと気づかなかった[5][6]。
2ヵ月後に聖母はブノワットに話しかけ始め、ブノワットに「聖母マリアの連祷(ロレトの連祷)」などを教えた。ブノワットはその祈りをサン=テティエンヌ=ル=ロウの少女たちに教え、毎晩、教会で少女たちと共に唱えた[5]。
8月29日、婦人は自分が聖母マリアであることを告げ[7]、ブノワットの使命として罪人を改心させるように働きかけることと、そのために神はブノワットに人の心を読み取る能力を授けたと伝えた[8]。
聖母はブノワットにロウでいい香りのする場所にて聖母を探すように伝え、ブノワットはそれに従った。ブノワットはロウで「ボン・ランコントルの聖母(Notre Dame de Bon Rencontre)」に捧げられた古い聖堂を見つけた。聖堂は荒れ果てていたため、聖母はそれを建て直すことと罪人の改心の場となるよう願った[6]。また聖母はブノワットに聖櫃から出る油は虚弱な者が自分の取り成しを信じた上で塗油を受けるならば、奇蹟を起こすとも教えた[7]。