リック天文台で勤務していた時期に、散開星団に関連した研究を元にした業績を遺している。1925年には、散開星団ごとに構成する星の種類が異なることを示し[5]、後の恒星の進化の研究に大きな影響を与えた[1][2]。また1930年には、散開星団を構成する星のスペクトルと見かけの等級から推定される散開星団までの距離と、星団の構造と視直径から推定される距離を比較すると、前者のほうが遠方に行くほど大きくなる傾向にあることを示した[6]。これは、散開星団から地球に光が届くまでに減光を受けたものとされ、そのような減光を引き起こすだけの星間物質が星間空間に存在することを観測的に実証した初めての研究結果であるとされた[2][4]。
1930年にリック天文台の紀要で発表した論文「Preliminary results on the distances, dimensions and space distribution of open star clusters」には、後に「トランプラー・カタログ[7][8] (英: Trumpler catalogue)」と呼ばれる334個の散開星団の表が記載されている[9]。このカタログには、それまで知られていなかった散開星団が37個含まれており、これらの星団は現在トランプラー 1 - トランプラー 37 の名前で呼ばれている。
トランプラー・カタログには、「星団中心部の集中度」「星団に属する星々の明暗の幅」「星団に属する星の数」の3つの要素で散開星団を分類する手法が使われていた[9][10]。この分類は、後に「トランプラー分類 (英: Trumpler classification)」と呼ばれるようになった[10]。
- 星団中心部の集中度 : IからIVの4段階で評価。中心部に強く星が集中していれば「I」、周囲の星野との差が少なく徐々に星が集まっていれば「IV」となる。
- 星の明暗の幅 : 1から3の3段階で評価。星団に属する恒星の明るさに差がなければ「1」、明暗の差が大きければ「3」となる。
- 星団の星の数 : p, m, rの3段階で評価。50個より少なければ「p」、50 - 100個の範囲ならば「m」、100個より多ければ「r」となる。
- 細長い星団には「E」、非対称形の星団には「U」、星雲に巻かれている星団には「N」が付記される。
トランプラーによる分類では、プレヤデス星団は「II3rN」、ヒアデス星団は「II3m」、かみのけ座 (Mel 111) は「II3p」と分類された[9]。