ロングソード同士で戦う際の技術。パウルス・ヘクトル・マイアーによる武術書。
ロングソードは作られた年代や資料によって形状の特徴が異なり、それによって大きく2つのグループに分類される[5](片手半剣と同義とする場合がある)。全長は初期のものが80cmから90cm[6]、後期のものが80cmから100cm[6]で、どちらも真っ直ぐな両刃の刃を備える[4][5]重量は1.1kg~1.8kgである。
1050年から1350年代[5][6]までの初期のロングソードは、幅広(3cmから5cm)で肉厚の刃を持っており[5][6]、軽量化のために剣身の腹部分に幅の広い樋が彫られている[5]。後期のロングソードに比べて刃が幅広、肉厚なのは、当時鋼の製法が確立しておらず[5][6]、刀身部分を太く厚くすることで強度を保っていたためである[4]。刀身部分の強化には焼入れ法という技術を用いたが[5][6]、この方法では刃の表面しか硬化させることができなかったため[5][6]、長く使用すると硬化した皮膜がはがれて強度が落ち[4][5][6]、軟らかい芯部分のせいで刃が(折れるのではなく)曲がってしまうという欠点があった。刃は切断を期待出来るものではなく、主に衝撃(運動エネルギー)を集中するための楔として機能していた。[4][5][6]
1350年から1550年[5][6]に作られた後期のロングソードは、鋼が用いられるようになったことで[4][5][6]、初期のロングソードと比べ細く薄い刃を持ち軽量化が行われている[5][6]。この形状の変化は馬上で戦う騎士たちへの配慮でもあり[5][6]、細長く鋭い形状は(加工精度や防具との相性もあり)切るよりも馬上から突くことに主眼を置かれている[5][6]。ロングソードはこの時代の主要な剣の一種であり[5]、宗教的な影響を受けて[5]十字架に見立てた形状に作られたという説もあり[5]、武器として[5]当時の高位の者が使う例も見られている[5]。また、騎士の叙任の際に剣を用いるのも宗教からの影響である[5]。