ロンドン動物園では、遅くとも1870年代にはペンギンの飼育を開始していた[1]。当初はカモなどと同じ池のある展示場で飼育されたが、1882年にはフィッシュ・ハウス(水族館)内に大型ガラス水槽が新設され、ケープペンギンはそこでウと一緒に展示されていた[2]。1905年に完成したアシカプールは海岸の岩場を再現したもので、アシカとともにケープペンギンが飼われていたが、数羽のペンギンがアシカに食われたため、このプールでのペンギン展示は中止となった[1]。
ペンギンプールが建築されたのは1934年(1933年[3]、1936年[2]とする資料もある)である[4][5][6]。設計はオヴ・アラップ[3]、建築は同園のゴリラハウスを建築して反響を呼んでいたテクトン(英語版)の建築家バーソルディ・リュベトキンの手による[4]。
その後、1987年の修復を経て[5]2004年までケープペンギンやフンボルトペンギンの展示に使われていた[2]。20世紀協会(英語版)はロンドン動物園にプールの補修を申し出たが、園はそれを断ってペンギン展示を中止した。その理由として、コンクリートの上を歩くことでペンギンに関節痛を生じさせていること、ペンギンが潜水するには浅すぎること、ケープペンギンが巣穴を掘って求愛する行動ができないことを挙げている[7]。プールには代わりにヨウスコウアリゲーターが展示されたが、20世紀協会はそれによって美的資質が損なわれ、構造物を危険にさらす可能性もあると批判した[7]。
2011年以降、ペンギンは新しくできた、生息地に近い環境を再現した施設で展示され[8]、元のプールは水だけが入った状態で残されている[5]。