ロールプレイングゲーム

遊戯の一種 From Wikipedia, the free encyclopedia

ロールプレイングゲーム: role-playing game)はゲーム世界の登場人物にプレイヤーがなりきって生きるゲームの総称・ジャンルである[1][2][3][4]。略称はRPG[4]

以下、RPG と呼称する。

概要

ロールプレイングゲームにはゲーム世界とその登場人物すなわちキャラクターが存在し、プレイヤーはキャラクター(=プレイヤーキャラクター)になりきってゲーム世界を生きる[1][2][3][4]。ゲーム世界の設定や出来事は多種多様であり[5][3]、「ファンタジー世界でモンスターと戦って成長し冒険する[4]」「ホラーワールドの謎を解き全員で現実世界へ脱出する」「動物の世界で平凡な日常を送る」など様々である。

RPG はミニチュアゲームに起源を持ち[6]、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『ウィザードリィ』、日本では『ドラゴンクエスト』などで大きな知名度を得た(⇒ #歴史)。RPG は媒体に基づいてテーブルトークRPGコンピュータRPGなどに分類できる(⇒ #分類)。

対する物としては、将棋ストラテジーゲーム等のようにプレイヤーが特定のユニットに割り当てられないゲームである。

要素

ロール

キャラクターシート

RPG におけるロール: role)はゲーム世界の登場人物がもつ役柄である。

ロールはゲームの登場人物すなわちキャラクターの身体的特徴・遍歴・ゲーム世界で求められる役割までを含んだ「役柄」の総体を指す。ロールの精緻さはPRGごとに様々である。一例として、単なる無名の「戦士」や「魔法使い」、名前や人格が付与された「賢者」、過酷な過去/ライフパスや世界を救う天命を与えられた「勇者」が挙げられる[7][4]。ロールは現実世界の制約に縛られれず、絶世の美女、奇妙なモンスター、機械の生命体、万能の神まで、千差万別な個性を持てる[8]

ロールはキャラクターの振る舞いの基礎を形作る。一方で、人間の性格が成長で代わるように、キャラクターの未来(=プレイ中)の振る舞いは必ずしもロールに束縛されない。

RPG のプレイヤーはゲーム開始時にひとつのロールを与えられる。

ロールプレイング

RPG におけるロールプレイング: role-playing)とは、想像上のある役柄を演じることである[9]

ゲームデザイナーのゲイリー・ガイギャックスは、「ロールプレイとは、想像上のある役柄を演じること」「自分が現在(または未来永劫)決してなることができない何者かを演じること」であるとしている[9]

ロールは現実世界の制約に縛られれず千差万別な個性を持てるため[8]、ロールを上手く演じ入り込めたプレイヤーは全く別の人生を生きる体験ができる。

プレイするロールと現実の性格はリンクする必要がない。プレイヤーが温厚で慎重な性格であるのにも拘らず向こう見ずな戦士を演じたり狡猾な魔術師を演じたりすることは、それがキャラクターに合致している限り「上手なロールプレイ」であると見なされる[10]

なお、日本では『ロールプレイングを行う』ことを『ロールする』と表現する場合があるが、『ロールプレイング』のroleと『ダイスロール』のrollを混同した結果と思われる。

歴史

RPG の起源はウォー・シミュレーションゲームの一種であるミニチュアゲームにある。プレイヤーが操作していた戦車・戦闘機・軍団といったユニットを兵士個人に置き換え、そこに仮想人格としての信条・個性・能力を付加することで、戦場全体から各キャラクターへと重心が動いた[6]

商業的には、1974年に米国でTSR社から発売された "Dungeons and Dragons" (通称、D&D)が、商品として広く販売された世界初の「テーブルトップRPG」ルールシステムである[5](その前身であるウォーゲーム『チェインメイル』は『D&D』の原型とみなされる[6] )。

RPG の遊び方や世界設定(例えば『D&D』などに登場する魔法やアイテムやゲーム目標など)を元に作られたアメリカ製のコンピュータRPGが1980年代前半に日本でもプレイされ始め、まもなく日本製の製品も登場し人気を博した[11]。さらに、ロールプレイングゲームの入門的な存在であるゲームブックが邦訳・紹介され、一時ブームとなった[11]。その後、ゲームブックはほぼ姿を消してしまうが、コンピューターRPGはパソコンゲーム機の普及に伴い、売上の点でも内容の点でも大きく成長するに至った。

他方、テーブルトークRPGはそれまで一部のウォーゲーム愛好家が英文のままでプレイしていた程度で、広く知られるようになったのはコンピュータRPGやゲームブックを通してであった。日本語化されての販売も、コンピュータRPGの国産化より遅れていたのである[12]

分類

TRPG
コンピュータRPG
ライブRPG

RPG は様々な観点から分類できる。以下はその一例である。

媒体による分類

RPG はゲーム媒体によって以下のように分類できる:

テーマによる分類

RPG はテーマによって様々に分類できる。

一例としてファンタジーSFホラーが挙げられる。最初期からある典型的な形として「ファンタジー世界でモンスターと戦って成長し冒険する」がある。これは典型例に過ぎず[5]、進行の中心も戦闘・謎解き・ミッション・クエストなど多様であり、成長もまた任意の要素である(成長しない例:『トラベラー[要出典])。

テーブルトークRPG・コンピュータRPG双方が存在する作品

コンピュータゲーム化

テーブルトークRPGを原作として、コンピュータゲーム化されたもの

テーブルトークRPG化

コンピュータRPGを原作として、テーブルトークRPG化されたもの

同列派生

共通の原作が存在したり、メディアミックス展開された結果として、双方が存在するもの

コンピュータゲームでは別のジャンルになっているもの
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ(アクションゲームやシューティングゲーム(NESのDragon Strike))
  • バトルテック(TRPGは「メックウォリアー」)
  • ヘビーギア(リアルタイムロボット操縦シミュレーション)
  • ナイトウィザード(カードバトルアドベンチャーゲーム)
  • シャドウラン(Xbox 360ではFPS

登録商標

日本では次の登録商標がある。

  • 「TRPG」雑誌・新聞: ホビージャパン(第4803260号)
  • 「ロールプレイング」玩具、ゲーム関係: ホビージャパンの(第1798172号)[16]
  • 「ロールプレイング」菓子・パン関係: ロッテ(第2155432号)
  • 「ロールプレイドラマ」ゲーム関係: スパイク・チュンソフト(第4794245号)
  • 「R.P.G」おもちゃ関係: バンダイ(第1792020号)
  • 「ロープレゲーム」ゲームおもちゃ: セガ(第3046648号、第3046649号)

脚注

参考文献

関連項目

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