世界スカウト記章

From Wikipedia, the free encyclopedia

創設2024年
世界スカウト記章
所有者世界スカウト機構
創設2024年
 ウィキポータル スカウト

世界スカウト記章(せかいスカウトきしょう、: World Scout Emblem)は、 世界スカウト機構の記章(エンブレム)であり、全世界のスカウトスカウト指導者英語版が加盟員であることを示すために着用される。各国のスカウト連盟が記章の着用方法を制定している。この記章は、2024年に世界スカウト事務局によってデザインが変更され、新たな記章は2024年8月から導入された。

ロバート・ベーデン=パウエルは、インドでの任務中の1897年に自身が訓練した陸軍の斥候フルール・ド・リスの形をした真鍮のバッジを授与し始めた。その後、1907年にブラウンシー島実験キャンプの参加者全員に銅のフルール・ド・リスのバッジを授与した[1]

ベーデン=パウエルは著書『スカウティングフォアボーイズ』の中で、スカウトのバッジのデザインを掲載した。それは単なるフルール・ド・リスで、その下の巻物には「Be Prepared(備えよ)」というモットーが書かれていた。ベーデン=パウエルは、フルール・ド・リスは地図上で北の象徴としてよく使われており、ボーイスカウトは義務を果たし、他者を助けるために道を示すべきである、と考えた[2]

フルール・ド・リスの羽飾りは、他者への奉仕、神への義務、スカウトのおきてへの従順の象徴となった。これら3つの指針は、スカウト運動に参加する新人スカウトが立てるスカウトのちかい英語版でもある。その後すぐに、このフルール・ド・リスは変更され、知識と真実を象徴する2つの五芒星が加えられた。また、スカウティングの家族を象徴するため、3つの羽飾りを結び付ける「縄」も加えられた[3]

J・S・ウィルソンは、1939年に国際スカウトバッジを導入した。これは紫色の背景にの上に銀色のフルール・ド・リスがあり、周囲の円形の枠の中に銀色で五大陸の名前が書かれていた。このバッジの着用は世界的ではなく、国際委員会の元メンバーおよび現在のメンバーと事務局のスタッフに限定されていた。また、同じデザインの旗も作られたが、掲揚は国際スカウトの集会に限定されていた。

次のデザインは、1955年の第8回世界スカウトジャンボリー英語版で、元ボーイスカウトギリシャ連盟英語版委員長デメトリオス・アレクサトス英語版によって発表された[4]。世界中のスカウトの制服に使用されているこのデザインには、ロープがフルール・ド・リスを囲み、バッジの下部に本結びで結ばれている。ロープは世界スカウト運動の家族を象徴し、結び目は世界スカウト運動の団結の強さを象徴している。選ばれた色には紋章学的な意味があり、矢じりとロープの白は純潔を表し、貝紫色はリーダーシップと奉仕を表している[3]

1955年 – 2024年の記章

フルール・ド・リスの使用は、批評家が軍事的象徴性を挙げるなど、論争を巻き起こした。一方で、ロバート・ベーデン=パウエル自身はこの関連性を否定し、この記章の様々な意味について執筆や講演を行った[1][5]

2024年8月、世界スカウト機構は新たな記章を導入した[6]

各連盟での使用

脚注

関連文献

Related Articles

Wikiwand AI