2010年に設置された比較的新しい賞である。愛知県内在住の歌人が出版した歌集が対象となる。特定の出版社による歌集が受賞を席巻している様子などはみられない。個人出版による私家版歌集が受賞したことはなく、地方文学賞ではあるが、ある程度出版に際し信用のおける歌人を対象としているため、新人の発掘を目的としているというよりも、歌人組織に認知された者に対し、あらためて内容的な精査を経ることで権威を付与する性格が強い短歌出版功労賞であると考えられる。
中日新聞社が協賛や主催となっているわけではない点、歌集の部数や売上げなどの商業的な観点が選出の中心的規準となっているわけではない点には留意する必要がある。