1901年(明治34年)の東京市参事会への中鉢の「東京市政ニ関スル沿革ヲ調査編纂スルノ議」との建議により東京市史編纂事業がはじまる。その目的のひとつに、歴史資料として重要な行政文書の散逸防止がうたわれており、編纂にあたっては、本篇に先んじて、資料篇の編纂が優先された。1988年(昭和63年)に公文書館法が制定されてから、歴史資料である行政文書の保存・利用については、ますますその重要性が認識されるようになっているが、こうした資料の収集・保存重視の方針は、現在のような公文書館制度が確立されていなかった時代状況のなかで、先駆的ともいえる見識であったといえる。[2][3]