主馬頭 (イギリス)

From Wikipedia, the free encyclopedia

イギリスの旗 イギリス
主馬頭
Master of the Horse
所属機関宮内長官事務局英語版
所在地ロンドン, ウェストミンスター
任命君主
任期陛下の仰せのままに
創設1360年
初代サー・ジョン・ド・ブロカス

主馬頭: Master of the Horse)は、イギリス王室の厩舎馬車置場英語版種馬を統括する官職[1]1360年にはじめて任命された[2]

現職は2024年6月に就任した第4代ハイドのアシュトン男爵ヘンリー・アシュトン英語版[3]

チャールズ3世とカミラの戴冠式に出席する主馬頭第7代ド・モーリー男爵英語版、2023年5月6日撮影。

主馬頭は王室の厩舎馬車置場英語版種馬に関するすべての事務を統括する官職である[1]。ただし、ロイヤル・ミューズ英語版(王室厩舎)管理の実務はCrown Equerryが統括し[1]、主馬頭は監察のみ行う[2]。一方、イギリス議会開会式軍旗分列行進式英語版といった国家行事英語版には主馬頭が出席する[2]

王室の家政部門において、王室家政長官英語版宮内長官英語版に次ぐ序列3位の要職であり[4]、18世紀には1782年まで閣僚の1人だった[1]。その後も20世紀初まで内閣に含まれた(すなわち、閣外大臣扱い)が[1]、その重要性は下がり、1924年の任命では官報『ロンドン・ガゼット』で非政治的任命であると明言された[5]

任命にあたり、君主は王室家政長官に令状(warrant)を出し、任命される人物の宣誓を命じる[4]。正式の任命状は国璽の押印された特許状(letters patent)の形であり、特許状に記される人物が陛下の仰せのままに(国王により、固定任期なしで)任命されるが、1668年の第2代バッキンガム公爵ジョージ・ヴィリアーズのような終身任命の例も存在する[4]。また17世紀後半から1727年まで主馬頭が任命されない時期があり、これらの時期には代わりに委員会制がとられた[4]

年俸は下記の通り。

  • 1515年:40ポンド[6]
  • 1660年:1,460ポンド[4]
  • 1679年:500ポンド[4]
  • 1685年:1,200ポンド[4]
  • 1702年:年俸1,266ポンド13シリング4ペンスに加えて宿舎が付き、君主が死去したときに厩舎から馬を1頭もらえた[4]
  • 1715年 – 1727年:委員会制がとられており、委員の年俸は800ポンドで宿舎がついた[4]
  • 1812年:3,350ポンド[4]
  • 1870年:2,500ポンド[7]
  • 1886年:10,000ポンド[8]
  • 1911年:2,000ポンド[9]

一覧

ヨーク朝まで

1429年ごろの主馬頭第13代ウォリック伯爵

テューダー朝

1553年から1557年までの主馬頭エドワード・ヘースティングズ閣下英語版、1555年ごろ。

ステュアート朝

1668年から1674年までの主馬頭第2代バッキンガム公爵ピーター・レリー画、1675年ごろ。

ハノーヴァー朝

1727年から1735年までの主馬頭第2代スカーバラ伯爵ゴドフリー・ネラー画。

サクス=コバーグ=ゴータ朝、ウィンザー朝

1999年から2018年までの主馬頭第3代ヴェスティ男爵英語版、2012年6月16日撮影。

関連項目

出典

関連図書

Related Articles

Wikiwand AI