二分間の冒険
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| 二分間の冒険 | ||
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| 著者 | 岡田淳 | |
| イラスト | 太田大八 | |
| 発行日 | 1985年4月 | |
| 発行元 | 偕成社 | |
| ジャンル | ファンタジー | |
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| シリーズ | 偕成社の創作 | |
| 言語 | 日本語 | |
| ページ数 | 237 | |
| 受賞 | うつのみやこども賞 | |
| コード | ISBN 978-4-03-635250-0 | |
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『二分間の冒険』(にふんかんのぼうけん)は岡田淳による児童文学。 「魔法の世界」に迷い込んだ主人公の小学生が、竜と戦う王道のファンタジー小説であり[1]、「日本屈指のファンタジー小説」と称される[2]。1985年の発売以来、多くの子どもたちに読み継がれている[2][1]。 「若さと老い」、「時間」をテーマにしており、読者は読み進めながら主人公と一緒に考えて「なぞかけ」の答えを探すことになる[1]。
小学6年生の悟は、授業中に黒猫を救うと、黒猫は悟の「時間が欲しい」という願いを聞き届け、時間の流れが極端に違う世界へと悟を誘う。その世界では悟が老人になるほどの時間が流れても元の世界の時間では二分しか流れないという。
「この世界でいちばんたしかなもの」を見つけることで元の世界に戻る事が出来るかくれんぼであるとも黒猫は説明し姿をくらましてしまう。悟はこの世界に竜が存在すること、子どもが生贄にされていることを知り、竜こそがこの世界で一番確かなものなのではないかと考え、その世界で出会った少女「かおり」と共に竜退治の冒険へと出発した。
竜に捧げられた子どもは竜と知恵と力の勝負を行うこととなるが、竜の住まう竜の館までの道中に悟は選ばれた者だけが手にすることが出来るという剣を手に入れる。知恵の勝負に敗れても力の勝負に勝てるとわかり浮かれる悟だったが、その剣は今まで竜にささげられた子どもたちすべてが手にしてきた偽りの剣であり、力の勝負より大切な知恵の勝負を捨てさせる役割を果たしていたことを知ってしまう。
同時期に竜に捧げられた子どもたちと協力し知恵の勝負で竜を打ち倒した悟だが、竜は「この世界でいちばんたしかなもの」ではなかった。一緒に冒険をした相棒の少女「かおり」、一緒に竜退治をした「仲間の子どもたち」、悟は「この世界でいちばんたしかなもの」の候補をいくつも見出すがそのどれもが違っていた。
実在するのかどうかもわからぬ世界で唯一偽りではないものとは、悟自身であると気づいた悟はその世界から消失し、元の世界へと戻る。黒猫とかくれんぼを行った長い冒険はこの世界ではわずか二分間のことであった。
登場人物
書誌情報
- 単行本:偕成社、1985年、ISBN 978-4-03-635250-0
- 文庫本:偕成社文庫、1991年、ISBN 978-4-03-651880-7