交響曲第2番 (ニールセン)
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交響曲第2番 ロ短調 『四つの気質』(Symfoni Nr.2 "De fire temperamenter")op.16, FS.29は、1901年から1902年11月22日にかけて作曲されたカール・ニールセン作曲の交響曲。
曲の構成
この曲は以下の4楽章から成り立っている。
- 第1楽章 アレグロ・コッレーリコ(胆汁質)
- 第2楽章 アレグロ・コーモド・エ・フレンマーティコ(粘液質)
- 第3楽章 アンダンテ・マリンコーリコ(憂鬱質)
- 第4楽章 アレグロ・サングイーネオ(多血質)
第1楽章
激しい和音からはじまり、怒りっぽい第1主題が提示される。これに対する第2主題は穏やかで、転調もし、移り易い性格を暗示しているようである。コデッタは3拍子で、歌謡的な主題が示される。攻撃的な2音ずつのモティーフが重なって、展開部となる。型どおりの再現部の後、第1主題でコーダが始まり、叩き付けるような和音で曲を閉じる。激しくもロマンティックな曲想。
ニールセンはこの楽章を『男は馬にまたがり、手に長い刀を持っていた。彼はその刀で空気を切り裂こうとしている。彼の目は飛び出し、乱れた髪は顔全体に覆い被さらんばかり。あまりにも恐ろしげで、悪魔的で私は噴出しそうになってしまった。』と書いている。
第2楽章
落ち着いた知的な曲想。歌うようなワルツに始まり、そよ風のなかをたゆたうように曲が進む。ティンパニの一撃から少しすると再現部となる。
ニールセンは、この楽章のイメージを、『彼は10代で、彼が本当に好きなのは小鳥が歌い、魚が泳ぎ、日光が暖かくさし、風が眉毛をやさしくゆする場所で寝そべることだ。彼は金髪で、幸福な表情をし、うぬぼれたところは無く、かすかな憂いの影があり、人はだれでも彼に親切にしなくてはと思う。.....彼は、ダンスをするほど活発ではないのだが、ゆるやかなワルツのリズムで体をゆすることはあるかもしれない。私はそれをこの楽章に使い、この気質を書こうと思った。』と書いている。
第3楽章
大きく沈んだ憂鬱な曲想で劇的な雰囲気の部分もある。 弦の下降音形で始まる。各楽器の低音域を重ねた和音が、憂鬱さを醸し出す。ヴァイオリンが高音域に駆け上り、金管が加わり盛り上がる。中間部は木管で始まる。弦とホルンのユニゾンで再現部となる。金管が中心となって和音を重ね、クライマックスが導かれる。
第4楽章
第3楽章とは一変、今度は楽しい曲想に移る。ティンパニの合図で始まる飛び跳ねるような主題が印象的である。おだやかな中間部をはさみ、再び飛び跳ねるような曲想に移りクライマックスに至る。
ニールセンは、この楽章のイメージを、『私はこの楽章で、全世界が自分のものだと思い、何もしなくても幸福が舞い込んでくると信じて、何も考えずに突き進む男をえがこうとした。時には、彼が脅え、荒っぽいシンコペーションで息を呑むこともある。しかし、そんな事はすぐに忘れ去り、またいつもの彼に戻る。たとえ、音楽が短調になっても彼の陽気なうわべだけの性格は、はっきりと分かるのである。』と書いている。