人形星雲
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人形星雲[1](にんぎょうせいうん、英: Homunculus Nebula)はりゅうこつ座η星から過去に放出された物質が星雲となっているもので、りゅうこつ座η星を取り巻いている。この人形星雲は1840年代の大爆発でできたものだと考えられている[1]。
太陽系からの距離は、約7,500 光年と推定され[2]、より大きな構造であるイータカリーナ星雲の内部に位置する。η星の大爆発に伴う増光は、発生から7,500 年後の1838年から1845年にかけて地球で観測され、それ以来、爆発により放出されたガスは広がり続けている[2]。ガス以外にも、中心の恒星系から放出された光を吸収し、赤外線として再放射する塵が存在する[3]。この星雲は、ガス・塵を含め、おおむね太陽の10倍~45倍の物質を含むとされている[2][4]。
(地球から見て)手前側にある南東部のローブと奥側にある北西部のローブから成る典型的な双極性星雲である[3][5]。二つのローブを合わせた長さは現時点で約1光年[2]と見積もられており、ガスの膨張速度は秒速約600 km(時速約210万 km)に上る[2][3][4][5]。内部にはさらに小さな構造のLittle Homunculusが存在する。これは1890年代に起きたη星の小規模な爆発に由来すると考えられ、膨張速度は秒速200~300 kmと推定されている[3][5]。さらに内部には、1941年頃の爆発により生じたとされる殻状の構造が確認されており、Baby Homunculusと呼ばれている[6]。