人民共和国
From Wikipedia, the free encyclopedia

人民共和国(じんみんきょうわこく、英: People's Republic、仏: République populaire、露: Народная Республика転記:Narodnaya Respublika)とは、国号に用いる政体を表す言葉であり、社会主義国の一種でもある。現在においては、中華人民共和国・北朝鮮・ラオス・アルジェリア・バングラデシュが用いている。
民主主義国家と社会主義共和国の間の移行体制とされ、立法や行政制度は議院内閣制にする。形式的に野党が存在しているが、事実上は政権交代が無いため、与党が共産党に限定されるヘゲモニー政党制の国家である[1][2]。
暴力革命でブルジョワジーを排除した、階級的独裁(プロレタリア執権)を意味する人民民主主義独裁の共和国という意味である。
現在の共和国の英語republicの語源は、ラテン語の"res publica"であり、これは「人民のもの」を意味している。マルクス・レーニン主義を指導思想とする人民共和国は、ある意味二重表現とも言える。
類義語
社会主義国・社会主義共和国とは類義語である。
社会主義共和国と人民共和国の違いは、最終的ゴールにある。共産主義社会を目指すのが社会主義共和国であり、社会主義社会を目指すのが人民共和国である。つまり、人民共和国は他の主義や価値観から離脱したばかりの状態、「社会主義共和国になる前の国号」のこと。
また、社会主義国は「自国を社会主義と標榜する全ての国」であり、人民共和国も社会主義共和国も、社会主義国の陣営とみられる。
マルクス・レーニン主義諸国
この用語を使用する動機は、マルクス・レーニン主義者は人民一般の利益のための統治を行なう、即ち、マルクス・レーニン主義者の共和国は「人民の共和国」であるという主張にある。この用語は、18世紀から19世紀における政治学・憲法学上の国民主権論において議論された、ナシオン主権(souveraineté nationale、国民主権)論とプープル主権(souveraineté du peuple、人民主権)論の二者の対立の影響がかいま見える。
人民共和国を称する国
かつて人民共和国を称した国
以下の国は、マルクス・レーニン主義の下、かつて「人民共和国」を称したが、現在は消滅している。
- アジア
- アフリカ
- ヨーロッパ
アルバニア人民共和国(1946年-1976年)、アルバニア社会主義人民共和国(1976年-1992年)
ウクライナ人民共和国 (ソビエト派)(1917年-1918年)
ハンガリー人民共和国(1949年-1989年)
ブルガリア人民共和国(1946年-1990年)
ポーランド人民共和国(1952年-1989年)
ルーマニア人民共和国(1947年-1965年)。 ルーマニア社会主義共和国に改称(-1989年)
ユーゴスラビア連邦人民共和国 (1946年-1963年)。ユーゴスラビア社会主義連邦共和国に改称(-1992年)
クロアチア人民共和国(1946年-1963年 クロアチア社会主義共和国に改称(-1991年)
スロベニア人民共和国(1946年-1963年)。スロベニア社会主義共和国に改称(-1990年)
セルビア人民共和国(1946年-1963年)。セルビア社会主義共和国に改称(-1990年)
ボスニア・ヘルツェゴビナ人民共和国(1946年-1963年)。ボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国に改称(-1990年)
マケドニア人民共和国(1944年-1963年)。マケドニア社会主義共和国に改称(-1991年)
モンテネグロ人民共和国(1946年-1963年)。モンテネグロ社会主義共和国に改称(-1992年)