人間回収車

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人間回収車』(にんげんかいしゅうしゃ)は、泉道亜紀による日本漫画作品。オムニバス型式のホラー漫画で、『ちゃおデラックス』および『ちゃおデラックスホラー』にてシリーズ連載された。2017年にはノベライズ版も刊行された。

2021年4月30日より『ちゃおチャンネル』にてアニメーションが毎週金曜日に配信が開始された[1][2]

ストーリーの多くは、主人公の少女が悪人・悪人でなくとも性格や言動に難がある人物である。それゆえ回収されたら戻って来られない、もしくは回収されなかったが違う意味でバッドエンドという形である。その原因としては家庭事情や対人関係が多い傾向にある。また、仮に回収人を含む周囲の人間が主人公の心の傷に気が付き、問題解決へ行動を起こせば防ぐことができた悲劇もある。 しかし、主人公の少女が善人の話も少なからずあり、その場合は必要としてくれる者がいるため回収を免れてハッピーエンドであることが多い。 なお、数は極めて少ないが、一部には悪人でなくとも性格や言動に難がある少女が主人公のストーリーの場合でも、主人公が回収を免れたことにより自分の行いを反省して改心し、バッドエンドにならずにすむ話もある[注 1]

読者として主に小・中学生の女子を想定している関係上、回収リストは基本的に女子のみである。学校や登場人物は回ごとに異なるが、基本的に女子を中心に話は進み、男子はサブキャラクターとして登場する。しかし、後に展開された文庫版では男子が主人公の話もある。上記より基本的には中高生がメインとなっているが、小学生がメインの話もある[注 2]

あらすじ

どこからともなく現れる黒づくめの軽トラック「人間回収車」。一見すると普通の粗大ゴミの回収車だが、その車の回収するものは不要な人間であり、一人でもその人間を「必要」と思う者がいれば助かるという。不要な人間としてそのままどこかへ回収される者、誰かに「必要」とされ救われる者、そして回収されずとも最悪の結末を迎える者、人間回収車に出会った者の行き着く先は…?

登場人物

声の項はボイスコミック版の声優[3]を記載する(『回収リスト 堀越 美雪』も同様とする)。

人間回収車の業者

人間回収車の回収人は、主に黒いスーツ姿で髑髏マークがついた帽子に黒手袋の出で立ちである。黒髪ロングヘアの回収人以外はいずれも前髪で片目を隠している[注 3]が、回収人の本名およびその正体などは一切謎に包まれている[注 4]。シルエットでの登場であるものの、以下4人以外にも数多くの回収人が登場している。また、運転手たちには回収された人間の心を見抜いている描写がある。さらに、一部には回収人が携帯電話を渡し、回収された人間の周囲についての事実を見せることがある[注 5]

黒髪の回収人
声 - 川島樹
身長173センチメートル[4]血液型A型[4]、好きなもの - 甘いもの[4]、嫌いなもの - 人間、虫[4]
黒い前髪で片目を隠しており、人間回収車の回収人の1人である青年。どのような相手にも礼儀正しく敬語を使い、普段は常に笑みを浮かべている。しかし、時々目を見開いた不気味な笑みを見せる。
回収品が善人だった場合には優しい言葉を口にして諭すこともあるが、複雑な心情を見せる(「虫唾が走る」と発言することもある等)こともある。また、金髪の回収人との様々な会話で、金髪の回収人が「いつもスカしてるくせにほんと中身ガキだよな」と発言したため、意外と子供っぽい一面があると思われる。
理由は明らかにされていないが、上司である黒髪ロングヘアの回収人を苦手としている。
元々は人間で、常に地獄を見てきた[4]
金髪の回収人
人間回収人の1人で、ウェーブがかった金髪に前髪で片目を隠している青年。ネクタイは緩めにつけている。ウェービーヘアの回収人(後述)とはどこか容姿が似ているが、詳しい関係性は不明である。
黒髪の回収人とは違い、多少乱暴な口調かつ粗野な性格で、自分に文句をつける者には誰であろうと容赦のない怖い一面を持つ。その上、黒髪の回収人が回収を取り止めた相手を強引に回収[注 6]したり、自分の回収車の前に飛び出してきた相手を躊躇いもなく撥ね飛ばすという残忍さも併せ持つ。また、本人曰く「性格に難がある者の方が不要」のようである。
しかし完全に冷酷という訳ではなく[注 7]と、性根は優しい。
コミックス収録の4コマ漫画「がんばれ! 金髪くん!!」では題名通り、主人公を務めている。
黒髪ロングヘアの回収人
声 - 貴嶋美愛
黒髪の回収人と金髪の回収人の上司にあたる黒髪ロングヘアの女性。他の3人の回収人とは異なり、前髪で片目を隠していない。なぜか黒髪の回収人は彼女のことを苦手としており、ウェービーヘアの回収人も裏で彼女をおばさん呼ばわりして忌み嫌っている。
黒い水晶玉で相手の未来を当てる謎の占い師や学校の養護教諭、おまじないグッズを売っている店の店員など様々な顔を持っている。暇をつぶしながら仕事をしているため、黒髪の回収人に突っ込まれることもある。
ウェービーヘアの回収人
ロングウェービーの銀髪に前髪で片目を隠した少女。リボンは緩めにつけている。人間の悪意を引き出し、操る能力を持っているらしい[注 8]
表向きは容姿端麗な美少女だが、彼女自身は黒髪の回収人に恋心を抱いている。それゆえ、彼以外には殆ど眼中にない高飛車かつ腹黒い本性の持ち主である[注 9]。その一方で依頼による回収制度をよく思っておらず、回収券を手あたり次第にばらまく、公私混同で嫌いな人間を回収させる等、回収するならどのような手も使うべきだと考えている。

関連用語

人間回収車
不要な人間を次々回収していく謎の黒い回収車。外観は髑髏のマークの付いた軽トラックであり、(黒髪の回収人曰く)この世には数えきれないほどの人間回収車が存在するらしい。
回収した人間は荷台部分に乗せられ、荷台部分からは回収した人間を眠らせる催眠ガスのようなものを噴出される。
不要な人間はそのままどこかへ連れていかれることになるが、家族や友人のような回収された人間を心から必要とする者が一人でも現れれば、その人間は戻ってくることが可能[注 10]
回収の際にはいくつか条件[注 11]がある。
人間回収券
使用によって回収を行う場合は回収したい相手にそれを貼り付けることで回収人が現れて回収に来る。回収券自体は回収人以外の者には剥がせないが、回収した人間が必要な人間として戻ってきた際は「集荷手数料」として回収券の使用者自身が回収されることになる。
通常の回収とは違い、家族や友人、その者を必要とする人間が例え何人現れようとも、戻ってくることは不可能(しかし例外として、『回収リスト 河井 真穂』での真穂は回収券が不良品(実際は黒髪の回収人によるウソ[注 12])だったということで返却された)。
アプリ
使用によって回収を行う場合は回収したい相手の写真を撮って「回収する」の項目を選択することでその相手を回収することができる。しかし、回収した人間が必要な人間として戻ってきた場合は同じ相手を再度回収するのは不可能であり、アプリの使用者が回収されることになる。

書誌情報

脚注

外部リンク

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