1978年4月4日のキャンディーズ解散後、休業期間を経て1980年に本格的に活動を再開した伊藤蘭の再開後初のレギュラーラジオ番組[3]。本番組で実質上の復帰であり、当時これは話題となってスポーツ新聞だけでなく一般紙上にも「ランちゃん、ラジオで復帰」といった内容の記事が掲載されていた[1]。
週替わりで決められたひとつのテーマごとに進行され、主に伊藤自らのトークとリスナーからのはがき紹介などで構成[1]。クリストファー・クロス、ダン・フォーゲルバーグなどAORの曲が良くかかっていた[1]。絵本など書物の朗読の企画も行われ、2年間で500回以上放送された[3]。
本番組の構成作家は共に当時新人だった、藤井青銅と向井勉の二人が担当。この二人に本番組のコンセプトとして、ディレクターの森谷和郎は「(伊藤蘭が)これから大人の女優として活動していくのにあたり、キャンディーズ時代のようなアイドル番組ではなく、自分のことが語れる大人の番組にしたい」といったことを話していたという[1]。
自分は元々「しゃべるというのは苦手」として、本番組でのトークについて「“通りすぎる夜に”という番組名の通り、軽い雰囲気だから、自分の主張をしたいとか思ってなかった」「構えていたんじゃないけれど、自分で(どこまで話すか)範囲を決めちゃった所があって。後半はそれが少し広がったと思う」と、本番組が終了した直後のインタビューで話していたことがある[3]。また、本番組に対する姿勢について以下のようにも語っている。
さりげない私が出ていればいいと思って、自分に語りが無くても、やっぱり自分の言葉で喋れればいいと思う。その後開き直って楽にはなりましたけど。
— 伊藤蘭、[3]
なお、本番組が終了して30年に当たる2012年12月27日に本番組を受け継ぐ特別番組『伊藤蘭 通り過ぎる季節に』を放送。更にその10年後の2022年9月28日から、伊藤にとって40年ぶりとなる同じニッポン放送でのレギュラー番組『伊藤蘭 RAN To You』がスタートしている[4][5]。