伶楽舎

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伶楽舎(れいがくしゃ)とは雅楽の合奏研究を目的に1985年に発足した雅楽演奏グループである。

芝祐靖が創立し、2019年まで音楽監督を務めた。創立には、武満徹秋庭歌一具』のより良い演奏を目指すという芝祐靖の気概があり、活動の一つの目的に据えられている。現音楽監督は宮田まゆみが務めている。現行の雅楽古典曲以外に、廃絶してしまった曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の委嘱と演奏に取り組み、国内外で幅広い活動を展開している。自主企画として、年2回の定期公演、及び子どものための雅楽公演1回、合計3回の公演を続けている[1]

「伶楽舎」の名前について

「伶楽舎」の名前は、古代中国の楽人の祖とされる「伶倫」に因み、現行の雅楽のみならず、廃絶曲や新作など、従来の枠にとらわれない幅広い活動を目指して、芝祐靖によって付けられた会名である[1]

活動・受賞歴

出典[1]

解説を交えた親しみやすいコンサートを企画し、雅楽への理解と普及に努めている。子どものためのCD、DVD製作、子どものための雅楽コンサートを毎年開催、「文化芸術による子供育成総合事業(文化庁)」、「子供のための伝統文化・芸能体験事業(ACT)」その他、小中学生や雅楽初心者を対象にワークショップ、レクチャーコンサートなども多く行っている。

  • 2020年、「芝祐靖の世界〜ライブ配信で楽しむ代表作〜」
  • 2021年、ロームシアター京都「雅楽 現代舞踊との出会い」にて『秋庭歌一具』の演奏で「残影の庭」と題して、金森穣・Noism0(ノイズムゼロ)との共演
  • 2022年、「伶楽舎×森山開次 雅楽で舞う、雅楽で踊る」、「宮廷芸能の饗宴〜雅楽と琉球舞踊の邂逅〜」で琉球舞踊の宮城茂雄との共演                                                           など意欲的な活動を展開している。
  • 2001年5月に『秋庭歌一具』を演奏したサントリーホールでの自主公演が評価され、2002年2月に中島健蔵音楽賞特別賞を受賞。同時に録音したCD『秋庭歌一具』(ソニークラシカル)は平成14年度芸術祭レコード部門優秀賞を受賞[2]
  • 2016年11月、「伶楽舎第十三回雅楽演奏会〜武満徹 秋庭歌一具」では、勅使川原三郎振付で勅使川原三郎、佐東利穂子の舞とのコラボレーションを行い、第16回(2016年度)サントリー芸術財団の「佐治敬三賞」を受賞[3]
  • 2020年、第50回ENEOS音楽賞(邦楽部門)受賞[4]
  • 2025年、第45回伝統文化ポーラ賞 優秀賞受賞[5]

レパートリー

出典[1]

雅楽古典作品
管絃(「越天楽」など)、舞楽(「還城楽」など)、歌物(朗詠「嘉辰」など)
復元作品
天平琵琶譜による音楽『番假祟』(芝祐靖復曲)
敦煌琵琶譜からの音楽『風香調調子』、『西江月』、『急胡相問』、『長沙女引』、『伊州』、『急曲子』、『傾盃楽一具』他(芝祐靖復曲)
遠楽の復曲 *は伶楽舎委嘱曲
『鳥歌萬歳楽』、『柳花苑』 (延只拍子)*、『拾翠楽一具』*(1997)、『三台塩 序破急』 * (以上、芝祐靖復曲)、『秋風楽』(伶楽舎復曲)など
現代作品

 *は伶楽舎委嘱曲 (作曲者を五十音順に配列した)

池辺晋一郎『桜樹峨峨』*(2009)
伊左治 直『紫御殿物語』*(2013)、『紫御殿物語 鳥瞰絵巻』*(2014)、『踊れ!つくも神〜童子丸てんてこ舞いの巻』*(2017/2022改訂)、『明妃曲』*(2021)、『紫御殿物語 琉球絵巻』*(2022)
一柳慧『二十四節気』*(2018)
菅野由弘『月の位相』*(1998)
北爪道夫『季節の絵本』*(2017)
桑原ゆう『歌虚言の場』*(2023)、『うたそらごとの三つのにわ』*(2024)
権代敦彦『彼岸の時間』*(2003)
猿谷紀郎『凛刻』*(1999)、『綸綬』*(2010)
芝祐靖『招杜羅紫苑』(1980)、『呼韓邪單于』*(1999)、『巾下輪説』*(2000)、『瀬見の秘曲づくし』*(2002)、『ポン太と神鳴りさま』(2004)、『瑞霞苑』*(2005 改訂初演)、『カラ坊風に乗る』*(2010)、『秋燕子〜皇麞一具〜遊声、破、颯踏』*(2013)、『瀬見のたわむれ』*(2015)
武満徹『秋庭歌一具』(1979)
中川俊郎『天門楽』*(2006/2023改訂)
西村朗 『夢幻の光』*(2004)
東野珠実『幻想女楽・花かさね』*(2008/2024改訂)、『ききみみずきん』*(2014)、『雅楽絵巻 鳥獣戯楽〜正倉院復元楽器のための』*(2017)
藤家溪子『瞳の色は夜の空』*(2017)
細川俊夫『夜明けの庭』*(2003)
増本伎共子『博雅の生まれた日に...』*(2012)
黛敏郎『昭和天平楽』(1970)
三宅榛名『とき見るごとに』*(1999)
山根明季子『星のテンテンテン』*(2017)
湯浅譲二『Music for Cosmic Rite』*(2011)
吉松隆『夢寿歌』*(2007)

CD

  • 『平安の饗宴〜そのころ都に流行る音楽〜』 (日本コロムビア: COCF-11836)
  • 『招杜羅紫苑』(日本コロムビア: COCF-13075)
  • 『舞楽』(実用編)(日本コロムビア: COCJ-30793~94)
  • 『music for 陰陽師』(ビクターエンタテイメント: VICP-60960~61)
  • 『甦る古代の響き 天平琵琶譜・番假崇』(ALMレコード: ALCD-2001)
  • 『祝賀の雅楽』(日本コロムビア: CDCJ-31691)
  • 『陰陽之占楽〜安倍清明占術と雅楽』(日本コロムビア: cocq-83617)
  • 『秋庭歌一具』(ソニークラシカル: SICC-85)
  • 『一具』(Celestial Harmonies)
  • 『呼韓邪單于〜王昭君悲話〜』(日本伝統文化振興財団: VZCG-748)
  • 『敦煌琵琶譜による音楽〜復元正倉院楽器のための〜』(日本伝統文化振興財団: VZCG-749)
  • 『子どものための雅楽 〜ポン太と神鳴りさま』(一般社団法人伶楽舎: VZCG-1188)
  • 『黛敏郎の雅楽 昭和天平楽』(Salida: DESL-017)

DVD

  • 『子どものための雅楽 雅楽ってなあに?』(一般社団法人伶楽舎)

出典

外部リンク

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