この作品が発表された1975年はベトナム戦争終結の年。ベトナムを逃れた難民がボートピープルとして日本にも多く流れついた時代に当たる。当時の世相は作中にも反映されており、本作のヒロインは物語の冒頭、そうした密航難民の一人であるかのような形で登場する。
ヒロインであるジュジュの頭部には、現在で言うところのアホ毛が視認できる。手塚漫画におけるアホ毛は1970年初出の『ふしぎなメルモ』にその原型を見ることができるが、本作におけるジュジュのアホ毛はメルモのそれより数段細く長くなっており、現在広く流通しているアホ毛のデザインに近いものになっている。