佐藤時啓
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彫刻家を経て写真に転向し、〈光ー呼吸〉と題された長時間露光の写真作品及び〈Gleaning Light〉と題されたピンホール写真作品を制作する。また最近では写真装置の仕組みをもちいたプロジェクトなどで知られる。〈光ー呼吸シリーズ〉は大型カメラによって風景を長時間露光撮影する。露光中にペンライトや手鏡を用い、被写体となった風景の中で自らカメラに向けて発光させた光は、自身の移動した痕跡となる。しかし長い露光の結果画面上に自身の姿は写らない。このことにより四角に切り取られた光景の中に移動やその時間という概念が取り込まれ、またその連続により画面上に現れた光と、消え去った主体(不在)によって普遍的な「存在」について言及しようとする。
2023年6月、郷里で開館40年を迎える土門拳記念館の第5代館長に就任した。近年は来館者が低迷していることから、「土門は当時の表現の最先端だったリアリズムを追い極めたが、もともと画家志望で、幅広い芸術的表現も持ち合わせている。価値観は時代と共に変わるものであり、新たな視座で現代に響く企画を探っていきたい」と抱負を語っている[2]。
略年譜
- 1969年(昭和44年) - 酒田市立琢成小学校卒業。
- 1972年(昭和47年) - 酒田市立第一中学校卒業。
- 1976年(昭和51年) - 山形県立酒田東高等学校卒業。
- 1981年(昭和56年) - 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。
- 1983年(昭和58年) - 東京藝術大学大学院美術研究科修了。
- 1989年(平成01年) -〈日本写真家協会展〉にて銀賞受賞。
- 1990年(平成02年) -〈第18回 日本国際美術展〉にて次点である美術文化振興協会賞受賞、その他に埼玉県立近代美術館賞、いわき市立美術館賞受賞 東京都美術館、京都市美術館〈第6回 東川町国際写真フェスティバル〉第6回東川賞・新人作家賞受賞。
- 1993年(平成05年) - ダイムラ−ア−トスコ−プグランプリ受賞によりフランス滞在。
- 1994年(平成06年) - 文化庁在外研修員としてイギリス滞在。
- 1996年(平成08年) -〈第6回ハバナビエンナーレ〉に日本人で初めて参加 (ハバナ、キューバ)。
- 1999年(平成11年) -〈第9回 バングラデシュ・アジア・アートビエンナーレ〉 (ダッカ)にて優秀賞受賞。
- 2003年(平成15年) -〈第20回現代日本彫刻展〉宇部市野外彫刻美術館,にて次点である宇部興産賞受賞 (山口県宇部市)。
- 2005年(平成17年) - 文科省先進教育研究実践支援プログラムで米国滞在。
- 2015年(平成27年) - 芸術選奨文部科学大臣賞[3]、第31回東川賞国内作家賞受賞。
- 2023年(令和05年) - 土門拳記念館館長。