体性感覚誘発電位
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上肢SEP
方法
筋電計を用いて測定を行う。鎖骨上窩(Erb点、Ep1、Ep2)、C5ないしC7棘突起上(C5S、C7S)、手の感覚野CP3、CP4に記録電極をおき、基準電極はFzまたは頭蓋外におく。CP3の代用としてはCzの2cm後方、耳朶にむかって7cm進んだ点C3'で代用する方法もある。左刺激を例に取ると、
| Ch | 陰極 | 陽極 |
|---|---|---|
| Ch1 | C4' | Fz |
| Ch2 | C4' | Ep2 |
| Ch3 | C5S | Fz |
| Ch4 | Ep1 | Fz |
などがよく知られている誘導である。
結果
| 波形 | 由来 | 正常値(平均±SD) | 正常上限(平均+3SD) |
|---|---|---|---|
| N9 | 上腕神経叢 | 9.29±0.58 | 11.03 |
| N13 | 脊髄後角 | 12.67±0.79 | 15.04 |
| N20 | 大脳皮質感覚野(3b) | 18.63±0.94 | 21.45 |
| P25 | 大脳皮質感覚野(1) | ||
| N13-N20(CCT) | 中枢感覚伝導時間 | 5.89±0.48 | 7.33 |
正中神経を手根部で刺激すると、Erb点からN9、頚椎棘突起からN13、頭皮上の手の感覚野からN20が記録される。それぞれの発生源は上腕神経叢、脊髄後角、大脳皮質感覚野である。基準電極を頭蓋外に置くと遠隔電場電位としてP9、P11、P13-14複合、N18が記録される。その発生源は上腕神経叢、頸髄後索、下部脳幹(頸髄-延髄接合部付近、後索核)、大後頭孔から視床までの脳幹部とされている。上肢SEPでは脳幹電位であるP13-14複合が高確率で検出できることから脊髄病変と脳幹部より上位の病変を区別できる。