上前腸骨棘
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| 骨: 上前腸骨棘 | |
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ヒトの体幹。右下の下から2番目に上前腸骨棘(Anterior superior iliac spine)が示されている。 | |
| 名称 | |
| 日本語 | 上前腸骨棘 |
| 英語 | Anterior superior iliac spine |
| ラテン語 | spina iliaca anterior superior |
| 関連情報 | |
上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく、英語: anterior superior iliac spine、略称:ASIS)は腸骨に存在する突起であり、体表解剖学の目印として重要である。骨盤の腸骨稜の前端にある。上前腸骨棘には鼠径靭帯や縫工筋が付着する[1]。大腿筋膜張筋は上前腸骨棘の外側面に付着しており、腸骨結節からは5cmほど離れている[2][3]。
臨床との関連
上前腸骨棘はマックバーニー点[注 1]、ネラトン線[注 2]、脚長差といった臨床で使われる部位の目印にもなる。ヘルニアの治療のような外科的治療の目印としても重要となる[9]。また、中殿筋への筋肉内注射の際に使われるクラークの点やホッホシュテッター部位も上前腸骨棘を目印としている[注 3][10]。腸骨下腹神経障害では症状の重症度により障害が上前腸骨棘の上で起こっているか下で起こっているかの判断材料になる[6]。
腸骨の骨移植では腸骨稜のあたりから移植元の骨が採取される[5]。上前腸骨棘の付近には肋下神経が走行しており、神経障害のリスクとなる[5]。
腸脛靭帯症候群では腸脛靭帯が上前腸骨棘を通過するところで炎症を起こしていることがある[3]。
上前腸骨棘はショーツラインやビキニラインといった部分に含まれる[11]。そのため外科手術のときにできる瘢痕や手術時に付けるポートなどを整容上隠しておくためのスペースとしても用いられることがある[12]。