元気回復行動プラン
From Wikipedia, the free encyclopedia
元気回復行動プラン(Wellness Recovery Action Plan, WRAP[ラップ])は、リカバリーモデル。
元気回復行動プラン(Wellness Recovery Action Plan, 略称: WRAP)は、精神的困難を抱える人々が自らの回復(リカバリー)を促進するために開発された自己管理プログラムである。WRAPは当事者自身が主体的に自分のリカバリー計画を作成し、より良い生活を築くことを目的とする。現在では精神疾患の有無を問わず、広くメンタルヘルス向上の手法として活用されている。
歴史
WRAPは、アメリカのメアリー・エレン・コープランド博士によって1997年に開発された。彼女自身が双極性障害と診断され、治療薬の副作用に悩まされたことが契機となった。1989年、彼女は双極性障害やうつ病を持つ120名へのインタビュー調査を実施し、回復に成功した人々に共通する要素を抽出した。その結果をもとにWRAPが体系化され、プログラムとして確立された。
その後、WRAPはアメリカ国内で広まり、2003年には「コープランドセンター」が設立された。さらに、ランダム化比較試験(RCT)による研究でWRAPの有効性が示され、アメリカ連邦保健省(SAMHSA)のエビデンスに基づく実践(EBP)リストに登録された。現在では、カナダ、イギリス、オーストラリア、日本など世界各国で導入が進んでいる。