光 (シュトックハウゼン)

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シュトックハウゼンの墓に描かれた「光」の旋律

』(ひかり、ドイツ語: Licht)は、カールハインツ・シュトックハウゼンが作曲した全7部からなるオペラ・チクルス。

NHK電子音楽スタジオに滞在して『テレムジーク』を制作した際、日本の寺院を見学していた時に、1週間を題材とした長大なオペラ作品を作曲する、という啓示が浮かんだようである。

オペラの各作品、あるいは各幕は、それぞれ異なる機会に異なる依頼によって作曲された。最初に作曲された「歴年」(Jahreslauf、『火曜日』の第1幕)は、日本の国立劇場演出室長であった木戸敏郎の依頼により雅楽作品として作曲され、1977年に国立劇場で宮内庁楽部の楽師によって世界初演された。その後、西洋楽器を使った版がケルンで初演された[1]。なお、雅楽版は2014年に再演されている[2]

全曲の正しいタイトルは『光』であるが、各曜日ごとに『光から月曜日』『光から火曜日』と aus Licht が必ず付されている。1977年に開始、2003年に全曲の作曲が完了した。

完成した形のオペラとしての上演は、全7部のうち『木曜日』(1981年初演)・『土曜日』(1984年初演)・『月曜日』(1988年初演)の3作品がミラノスカラ座にて行われた。次の『火曜日』も1992年にスカラ座で上演される契約になっていたが上演拒否にあったため、1993年にライプツィヒ歌劇場で初演された。同歌劇場の芸術監督ウド・ツィンマーマンの依頼によって次の『金曜日』が作曲され、1996年に初演された。作曲者は残る『水曜日』と『日曜日』の全曲初演を聴くことなく亡くなった。『日曜日』は2011年にケルン歌劇場で、『水曜日』は2012年にイギリスのバーミンガム・オペラ・カンパニーにより初演された。

全曲演奏にはワーグナーの『ニーベルングの指環』の倍、約28時間かかることでも有名であるが、全曲がわずか1分のズーパーフォルメル (Superformel) という3声(主要なキャラクターであるミヒャエル、ルツィファー、エーファの3人を象徴する)からなる旋律に基づいている[3]

構成

  • 光から月曜日
    • 月曜日の挨拶
    • 第1幕 イヴの最初の生誕
      • 第1場 希望の中で
      • 第2場 ブラウニー
      • 第3場 誕生のアリア
      • 第4場 少年の騒ぎ声
      • 第5場 ルシファーの怒り
      • 第6場 偉大なる嗚咽
    • 第2幕 イブの第2の生誕
      • 第1場 少女の行列
      • 第2場 ピアノ曲XIV
      • 第3場 イヴの歌
    • 第3幕 イブの魔法
      • 第1場 メッセージ
      • 第2場 子供捕り
      • 第3場 誘拐
    • 月曜日の別れ
  • 光から火曜日
    • 火曜日の挨拶
    • 第1幕 歴年
    • 第2幕 侵略 - 爆発そして別れ
  • 光から水曜日
    • 水曜日の挨拶
    • 第1場 世界議会
    • 第2場 オーケストラ・ファイナリスト
    • 第3場 ヘリコプター弦楽四重奏曲
    • 第4場 ミカエリオン
    • 水曜日の別れ
  • 光から木曜日
    • 木曜日の挨拶
    • 第1幕 ミカエルの若年時代
      • 第1場 子供
      • 第2場 月のイヴ
      • 第3場 試験
    • 第2幕 ミカエルの世界一周の旅
    • 第3幕 ミカエルの帰郷
      • 第1場 祭
      • 第2場 ビジョン
    • 木曜日の別れ
  • 光から金曜日
    • 金曜日の挨拶
    • 第1幕 カップル
      • 第1場 ピアノ曲XVI
      • 第2場 2つのカップル
    • 第2幕 金曜日の誘惑
    • 金曜日の別れ
  • 光から土曜日
    • 土曜日の挨拶
    • 第1場 ルシファーの夢
    • 第2場 カツィンカの歌うルシファーのレクイエム
    • 第3場 ルシファーの踊り
    • 第4場 ルシファーの別れ
  • 光から日曜日
    • 第1場 光 - 水(日曜日の挨拶)
    • 第2場 天使 - 行進
    • 第3場 光 - 印象
    • 第4場 香り - 文字
    • 日曜日の別れ

備考

脚注

参考文献

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