公同書簡という名は「普遍的」という意味を持ち、これらの書簡の宛先がキリスト教徒一般であるとみなされたことから来るものである。これらの文書は、一般に、個別の教会への書簡ではなく、あて先を明示されないか、あるいはある地域内の教会全体に宛てられた書簡の形態をとっている。ただし、厳密には『ヨハネの手紙二』、及び『ヨハネの手紙三』はそれぞれ、「選ばれた婦人とその子どもたちへ」(1:1)、「愛するガイオへ」(1節)と、宛先が記されているため、「公同」と呼べるかどうかについては疑問が残る。『ムラトリ断片』には、これらの書簡群を「公同の教会(キリスト教徒一般)のために」書かれたとする記述がある。