分解者

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分解者(ぶんかいしゃ)とは、生物群集において溶脱細片化異化作用からなる分解活動を行ったり、それを補助している生物を指す。食物連鎖に於いて生産者消費者に対置する言葉である。

生態系の物質循環の観点からは、生産者の生産した有機物を分解して無機物異化することで二酸化炭素大気に放出し、この過程で有機態の養分植物の無機養分に変換するなどの役割を担う。細菌・菌類などの微生物が、分解者としての活動の主要な担い手である。

一般に、食物連鎖の上では、消費者が、生きた植物体を食べる植食者から連なる生食連鎖系に属する生物系列を指すのに対し、植物遺体を栄養源とする腐植連鎖系に属する生物系列を指す。

分解者は、生態系の物質循環を考える場合に、生産者消費者と対置される概念である。生産者は、光合成によって太陽エネルギーを用いて炭酸同化し、生態系のエネルギーを生産する独立栄養生物である。消費者と分解者は従属栄養であり、生産者が固定したエネルギー(有機物)を消費することで生活する。一般に、消費者は生きた植物組織を起点とした食物網(生食食物網)に属するのに対し、分解者は枯死植物遺体を起点とする食物網(腐植食物網)に属する。あるいは、生食連鎖系に属している動物遺体を起点とする食物網に属する。

実際には、生食食物網の生物遺体を分解者が利用したり、分解者群集に属する生物(トビムシ・トビムシ食のクモ・ミミズ・ミミズ食のオサムシ等)を生食連鎖系の生物(例えば鳥)が捕食する、あるいは幼虫期を腐植食物網で過ごし、成虫期を地上で暮らす双翅目昆虫など、生食、腐食食物網の間に複雑なリンクがあり(腐植流入)、厳密な意味で消費者、分解者を定義するのが難しい場合がある。

理科教科書の説明には、“分解者は有機物を無機物に分解する”とある。しかし、これはすべての従属栄養生物が行っている。

もう一つの説明では、分解者は“分解困難な物質を分解する”というものである。実際、植物遺体などは主成分がセルロースリグニンであり、これらを消化分解できる酵素を持つ動物は少なく、草食動物の多くは充分に分解し切れずに糞として排出するか、腸内の共生微生物に分解させるなどしている。主として菌類と細菌がこれを分解する。

分解者の働き

海洋生態系における分解者

関連項目

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