前田陽汰
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まえだ ひなた 前田 陽汰 | |
|---|---|
| 生誕 |
2000年11月30日(25歳) 日本・東京都杉並区 |
| 国籍 |
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| 職業 | 実業家、社会起業家 |
| 活動期間 | 2019年 - |
| 受賞 |
グッドデザイン賞(ニューホープ賞 優秀賞) Forbes 30 Under 30 JAPAN |
| 公式サイト | 株式会社むじょう |
前田 陽汰(まえだ ひなた、2000年〈平成12年〉11月30日 - )は、日本の実業家、社会起業家。株式会社むじょう代表取締役、NPO法人ムラツムギ共同代表理事。
「変化にもっと優しく」を理念に掲げ、人の死、集落の無住化、事業の撤退といった、現代社会でタブー視されがちな「終わり」や「縮退」の局面を穏やかに着陸させる「ソフトランディング」の社会実装に取り組んでいる[1]。
2000年、東京都杉並区生まれ。中学までは野球に没頭する。中学校卒業後、趣味の釣りに没頭できる環境を求め、島根県隠岐郡海士町の島根県立隠岐島前高等学校へ進学した(自身はこれを「セルフ島流し」と称している)[2]。
海士町での3年間、地域活性化の先進事例とされる同町において、活性化の恩恵に浴する一方で、その裏側で存続の危機に直面し「自分の代で集落が終わる」ことに罪悪感を抱く高齢者の姿に接した。この経験から、「活性化こそ正義」とする右肩上がり一辺倒の価値観に疑問を抱くようになり、後の「終わり」や「縮小」を肯定的に捉える活動の原点となった[3]。
高校卒業後、慶應義塾大学総合政策学部(SFC)に進学し、清水唯一朗教授のオーラルヒストリー研究会に所属。在学中、介護・福祉の現場で重度訪問介護などの資格を取得し、2019年にNPO法人ムラツムギ、2020年5月に株式会社むじょうを設立した。研究と事業の両立のため、休学を挟みながら「ゆっくり卒業する」方針をとりながらも2024年には同大学を卒業している。[4]。
活動思想
主な事業・プロジェクト
活動は、地域の「看取り」を担うNPO法人と、個人の「死」やあらゆる「終わり」をプロデュースする株式会社の二軸で展開されている。
株式会社むじょう
- 葬想式(そうそうしき):スマートフォンで開式できるオンライン追悼サービス。故人の写真やメッセージを共有でき、3日(最大30日)でデータが消える設計により、遺族が日常に戻ることを妨げないよう配慮されている[6]。
- 自宅葬のここ:首都圏を対象とした自宅葬儀専門のブランド。住み慣れた場所で、家族やペットと共に時間をかけてお別れをする「日常の中の葬儀」を提案している。
- 棺桶写真館:参加者が遺書を書き、本物の棺桶に入って蓋を閉められる体験型展示イベント。自身の死を擬似体験することで「生」の尊さを問い直す。
- 死んだ父の日展 / 母の日展:親を亡くした人が、亡き父母への手紙をウェブ上で公開するオンライン展示会。商業化された記念日に疎外感を持つ層へ、想いの行き場を提供している[7]。
- 供養RAVE(くようレイヴ):手放したいが捨てられない思い出の品を、お焚き上げなどで供養するイベント。
- 草刈りヤギちゃん(くさかりやぎちゃん):完全放棄でもなく丁寧な管理でもないもう一つの選択肢としてやぎの放牧を提供。
NPO法人ムラツムギ / 縮充研究所
- 家史(いえし):空き家の解体や売却の節目に、その家の記憶をインタビューと撮影で一冊の冊子にまとめるサービス。
- 集落カルテ / むらの縮充:自治体と連携し、集落の5〜10年後を可視化。住民と共に「何を遺し、何を畳むか」を話し合うワークショップを運営する。
- 縮充研究所:2025年5月に設立された横断型研究拠点。空き家、山林、農業、行政、教育などの領域で、縮小を前提とした社会設計のリサーチと実装を行っている[8]。
第一次産業・地域支援
著書
- 『若者のための死の教科書』(2022年11月30日、青文舎、ISBN 978-4991232428) - 中川瑛、下山明彦、長谷川彰宏との共著
- 『地方留学生たちの三燈寮物語』(著書) - 単著。専用のSTORESでの専売のみ