例えば、ある原子の電子密度を原子核からの距離 r の関数として 4πr2ρ(r) と表した時、ρ(r) または 4πr2ρ(r) が動径分布関数と呼ばれる。このとき、全確率は
となる。
この概念が最も有効に用いられる例の一つは、気体・液体・非晶質固体などの原子配置をX線・電子線などの回折法によって解析する場合である。実験的に求められる回折強度に適当な補正を加えたのちフーリエ変換すると、その物質内である原子のまわりの距離 r に他の原子が存在する確率(またはそれと直接に対応する量)を系全体で統計的に平均した動径分布関数が得られる。