医用直線加速器
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高度な治療技術
リニアックの基本的な仕組みは、マイクロ波を用いて電子を光速近くまで加速管内で加速させ、得られた高エネルギー電子線を治療に用いる点にある。
- X線治療: 加速された電子を金属ターゲットに衝突させることで、がん治療に適した高エネルギーX線を発生させる。
- 電子線治療: 金属ターゲットを用いず、加速された電子線をそのまま体表の浅い部位のがん治療に用いる。
リニアックは単なる放射線照射装置ではなく、コンピュータ制御による高度な周辺技術と組み合わされることで、治療精度と効果を飛躍的に向上させている[3]。
- 3次元原体照射 (3D-CRT): 腫瘍の形状に合わせて多方向から放射線を照射する標準的な手法。
- 強度変調放射線治療 (IMRT): 照射野内で放射線の強弱を変化させ、複雑な形状の腫瘍に対して線量を集中させつつ、周囲の正常組織への線量を低減させる技術[4]。
- 回転型強度変調放射線治療 (VMAT): 装置が患者の周囲を回転しながら連続的に放射線強度を変えて照射する技術で、治療時間を短縮しつつ高精度な治療を実現する[2]。
- 定位放射線治療 (SBRT/SRS): 脳や体幹部のがんに対し、多方向からピンポイントで高線量を集中照射する技術[3][4](サイバーナイフやガンマナイフと同等の治療を汎用機で実現)[2]。
- 画像誘導放射線治療 (IGRT): 治療直前に画像診断装置(コーンビームCTなど)で腫瘍位置を確認・補正することで、治療中の臓器の動きや位置ずれに対応し、治療精度を保証する技術[4]。
