十和田石
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秋田県大館市比内地区付近の薬師山から採掘され[1]、年間3,000トン採掘される[1]。十和田石を産出する岩山の採石場周辺のボーリング調査によれば、地下数百メートルまで埋蔵されているものと推定されている。
十和田石が青石であるのは、石に含有される鉄・金属元素が酸化されず、火山灰に閉じこめられたからである[1]。石粉を水に溶かしたものを測定すると、pH9程度の弱アルカリ性を示す。
石の中では特に柔らかく、手触り・肌触りも格段に良いのが特徴である[1]。また、水に濡れても滑りにくく、保温性・保水性に優れることから、温泉場・浴場の床材として古くから活用されている[1]。石粉をバイオ素材・微生物飼料に用いたり、石粒を機能性壁材・土壌改良資材に用いたりと、環境石材としての活用方法もある[1]。
用途
十和田石は石板として、また、内装壁材・擁壁 ・石塀・門柱・敷石・石垣等、建築素材として使用される。また、防滑性、保温性、保水性に加え、美しい青色を呈すため、浴室の床材として利用されている[3]。石粉をバイオ素材・微生物飼料に用いたり、石粒を機能性壁材・土壌改良資材に用いたりと、環境石材としての活用方法もある[1]。採石場で発生する採石粉は、従来は廃材として処分されていたが、抗菌剤としての有効活用を目指した研究が行われた[3]。
産出地の大館市比内地区周辺では、民家の石垣などにも十和田石が多く利用されているほか、比内総合支所の議場の装飾、大葛温泉市民浴場・大葛温泉比内ベニヤマ荘・中野温泉(比内町高齢者生産活動施設内)・ひない温泉などの温泉施設に使われている。大館駅の構内に設置された忠犬ハチ公像の台座・額・由来案内板は十和田石造である。また、秋田県を代表する石材として、秋田大学、大館市役所などでも活用され、奥入瀬渓流の法面擁壁などにも活用されている。