南岳杲雲
From Wikipedia, the free encyclopedia
兵庫県淡路島に生まれる。幼少期より書に親しみ、書家・篆刻家の梅舒適に師事する。
書壇で活動する一方、抽象表現を取り入れた作品制作も行い、神戸の海文堂ギャラリー(現・ギャラリー島田)の企画により個展を開催したことを契機に、現代美術との関係を深める。
30代までは篆刻を中心に活動したが、その後は中央書壇を離れ、現代美術の文脈において新たな書の表現を探求しているとされる。
また、母校である津名高等学校にて講師を務めた後、高野山大学や園田学園女子大学においても講師として教育活動に従事した。
僧侶としての活動の中で、出身地である淡路島の過疎化問題を強く認識し、地域活性化を目的としてNPO淡路島活性化推進委員会を設立。地域社会への貢献にも力を入れている。
近年では、一般財団法人国際災害対策支援機構の役員としても活動し、災害支援や社会貢献活動に取り組んでいる。
さらに、中国および台湾へ計26回にわたり渡航し、書道を通じた国際交流を継続的に行っている。
書を日本文化における「道」の一つとして捉え、単なる技法ではなく精神性を含む文化体系として位置付けている。
伝統的な書道の鍛錬を基盤としつつ、現代美術の文脈の中で書の再定義を試みており、近年の視覚効果や演出に偏った表現には批判的な立場を示す。
一方で、季節や生活空間と結びついた日本的な書のあり方も重視している。
作風
書や篆刻といった東アジアの文字芸術を基盤とし、土や木材、灰など自然素材を取り入れた作品制作を行う。墨による平面作品のほか、素材を用いた立体表現やインスタレーションなど、文字表現と現代美術を横断する制作を行っている。