単一欧州議定書
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1980年代の欧州共同体(EC)では、域内各国間での自由貿易に関する制度の整備不足があることを重要な課題と捉えていた。政財界からは各国間の法律の調整と政策のずれを是正を求める声が上がっていた。
欧州委員会はヨーロッパでの共通市場成立の可能性と、成立までに至る過程を分析し、域内市場に関する白書にまとめた。その後、この白書を元に単一欧州議定書が作成されていった。
単一欧州議定書では、単一市場の成立には各国間に残る障壁の除去、制度面の調整、さらには欧州各国の競争力の向上が必要とされた。また各機関における議決手続きが改められ、欧州連合理事会の特定多数決方式を適用する分野が拡張された。単一市場成立の目標期限については1992年と定められた。
議定書では、のちの欧州連合における共通外交・安全保障政策の起源となる欧州政治協力の概念が正式に取り入れられた。