反応中間体
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性質
反応中間体はたいてい寿命が短く、そのため反応混合物中での濃度も高くない。反応速度論的な議論ではいつものことであるが、反応の遅速や寿命の長短は相対的なもので、ほかの反応速度と比較してそう呼ばれるに過ぎない。ある反応機構のもとでは短寿命とされる化学種が別な反応では安定なものとして扱えたり、それどころか検出や同定、単離して別な反応の原料として使えるほど安定なこともある。
中間体はたいてい、フリーラジカルあるいは不安定なイオンである。燃焼反応では、OOHやOHといった酸素のラジカルが中間体として存在するが、これらは極めて反応性に富むため、高温にして減った分の中間体が生成され続けるようにしないと、反応が続かず火は消えてしまう。
中間体を生成する反応に必要な条件が続かなければ、中間体がさらに反応して行ってしまうため、反応系中からはなくなっていく。例えば、ジオールのエステル化反応を例にとると、まずはモノエステルが生成し、これを単離することもできる。ただ、同じ条件で放置していれば、モノエステルからジエステルが生成していく。ジエステルを生成するという観点から見れば、モノエステルは「中間体」とも言えるが、このモノエステルの寿命はエステル化反応の中間体と比べればはるかに長い。