古い時代から

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バラード古い時代から』(ふるいじだいから、: Баллада «Про старину»作品 21は、アナトーリ・リャードフ1889年に作曲したピアノ曲。後に作曲者自身により管弦楽版(作品21bis)も作られている。演奏時間は5 - 6分。邦題は『古い時代のこと[1]、『古き時代について[2]、『いにしえの歌[3]などとされる場合もある[注 1]

「バヤーン」(ニコライ・リョーリフ、1910年作)。グースリを奏でている。

リャードフの遺したピアノ曲の中でも特に国民楽派的書法が際立つ作品として知られ、その響きはボロディンの『交響曲第2番』や『イーゴリ公』を想起させるものとなっている。楽譜の出版は作曲の翌年、1890年にベリャーエフ社によって行われ、アントン・ルビンシテインに献呈されている。その後、リャードフは原曲に修正を加えたうえでオーケストレーションを施し、その版は1906年に同じくベリャーエフ社から出版された[注 2]

題名の「古い時代(スタリナー、старина́)」は綴りはそのままにアクセントを変えると「スターリナ、ста́рина」すなわちロシアの叙事詩であるブィリーナの別称となり[2]、曲の内容も中世ロシアの伝説的な歌手・詩人であるバヤーン(ボヤーン)がブィリーナを語る様を描いていると考えられる。事実、管弦楽版の出版の際、リャードフはエピグラフとして『イーゴリ軍記』からの引用を楽譜に付している。

さあ、兄弟たちよ、古のウラディーミルの物語をはじめよう。 ― Поведём же, братие, сказание От времён Владимировых древних. ―

管弦楽版の演奏を聴いた最晩年のウラディーミル・スターソフ(初演の年に死去)は、作品を高く評価し、熱狂的な賛辞を連ねた手紙をリャードフに書き送っている[2]

初演

管弦楽版は、1906年3月2日、サンクトペテルブルクにおいてニコライ・チェレプニンの指揮により初演された[注 3]

管弦楽版の編成

構成

Largo
4分の3拍子。ゆっくりとした導入部は、バヤーンがグースリを奏でながら、エピグラフの言葉を語りかける様を描いている。
Allegro
速度が変わると拍子もロシア民謡によく見られる4分の5拍子となり、バヤーンの語りも熱を帯びたものとなる。ここで使われる旋律はバラキレフが収集した民謡に若干の修正を加えたものとされている[2]。曲は時折2分の3拍子を交えながら展開し、最後は豪快に終わる。

脚注

参考文献

外部リンク

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