古典ラテン語
インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属するラテン語の古典期における文語
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概要
古典期のアルファベットは下記の23文字である。なお母音字 V は後の時代の U を表している[1]。古ラテン語までは X までの21文字だったが、紀元の初めにギリシア語起源の外来語を表記するために Y と Z[2] の2文字が使われるようになった。母音字は、A、I、V、E、O、Y の六つ。C は [k]、G は [g] と発音された。小文字は無く、大文字のみを用いた。
母音には長音と短音があった。しかし綴りでは、ごく一時期を除き、長短音の表記上の区別はされなかった。
下記の二重母音(複母音)は一つの母音と見なされた。しかし綴りでは、「二つの母音の連続」との表記上の区別はされなかった。
- AE、AV、EI、EV、OE、VI、OI、AI
母音字兼半母音字は二つの音価を持った:
- I は [i] と [j] の音を表す。
- V は [u] と [w] の音を表す。
アクセントは、現代ロマンス諸語に見られるような強勢アクセントだけではなく、古典ギリシア語から伝えられたと思われる、現代日本語のようなピッチアクセント(高低アクセント)もあった。
文法面では、古ラテン語の依格(処格、地格)は一部の地名などを除いて消滅し、呼格を含めれば六つの格が使用された。また古ラテン語の語尾 -os や -om は、古典期には -us, -um となった。
古典期までは、続け書き(scriptio continua、スクリプティオー・コンティーヌア)を用い、分かち書きにする習慣はなかった。碑文などでは、小さな中黒のようなもので単語を区切った事例がある。
当時の代表的な作家としては、ユリウス・カエサル、キケロ、ウェルギリウス、オウィディウス、ホラティウスなどがいる。黄金期、白銀期として扱われている。
ギリシア語由来語
ギリシア語由来語の綴りと発音は、
- 母音字 Υ/υ は、ラテン語では Y/y と綴り、発音は /ju/ もしくは /juː/
- 子音字 Ζ/ζ は、ラテン語では Z/z と綴り、発音は /z/
- 有気子音字は(φ、θ、χ)、ラテン語では「無気子音字 + h」と綴り(ph, th, ch)、発音は無気子音(/p/, /t/, /k/)
- 無声子音字 ρ (語頭)は、ラテン語では rh と綴り、発音は有声の /r/