和田裕樹
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入社から編集者時代
2001年に小学館に入社[2]。月刊コロコロコミック編集部に配属され、約10年間にわたり編集者として勤務した後、週刊少年サンデー編集部に異動し約5年間在籍した[2]。
マンガワン編集長
コロコロコミック・少年サンデー両編集部での経験を経て、小学館の漫画アプリ「マンガワン」の事業部に異動。2019年にマンガワン編集長に就任した[3]。
マンガワンは、2012年5月に少年サンデー編集部の有志が立ち上げたウェブコミック配信サイト「裏サンデー」を母体とし、2013年7月に裏サンデー編集部が独立、2014年12月にスマートフォンアプリとしてリリースされた[4]。和田は編集長として事業拡大に携わり、アプリは累計1,850万ダウンロードを突破、約120万のデイリーアクティブユーザー(DAU)を獲得するまでに成長した[4]。
和田が担当した作品のうち、『出会って5秒でバトル』はコミックス累計発行部数350万部を超えるヒット作となった[3]。編集長在任中は海賊版対策にも積極的に取り組み、AI翻訳エンジンの実用性を検証するなどの試みを行っていた[1]。
マンガワン戦略室創設以降
2022年にマンガワン戦略室を創設し室長に就任[2]。同時にユニバーサルメディア事業局XR事業推進室、クロスメディア事業局国際事業センターの兼務も担った[2]。
NOVELOUS
2024年、和田はライトノベル配信アプリ「NOVELOUS(ノーベラス)」のプロジェクトを主導した[1]。NOVELOUSは、AI翻訳エンジンを開発するMantra株式会社と協働し、日本のライトノベルを英語に翻訳して北米圏で配信するスマートフォンアプリである[5]。同年7月に北米での提供が報じられ、『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』や『葬送のフリーレン』小説版など人気作品を含む約200冊分をラインナップとした[6]。
和田はマンガワン編集長時代に海賊版対策としてAI翻訳エンジンを試用した経験からNOVELOUS構想の着想を得たと語っている[1]。アプリのUIは、セリフに登場人物のアイコンを配置した吹き出し形式(チャットノベル形式)を採用し、日本人名に馴染みのない海外読者への配慮がなされている[6]。翻訳作業においてはAIのみに依存せず、事前に人間が登場人物の特徴や文脈を整理したうえでAIに学習させるプロセスを重視しており、和田はこの人間側の作業者を「テイマー(調教師)」と呼んでいる[1]。